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<ミクロン精密>(6159、ジャスダック)   
15年8月期業績躍進。足元受注と今期見通しも
新工場建設。中古機再生の新ビジネスに展開
2015年10月15日
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【売上構成】 2015年8月期
研削盤87%、部品12%、その他1%
連  結 2011/11 2012/11 2013/8 2014/8 2015/8 2016/8
期初予想
売上高(百万円) 3,505 5,560 2,842 4,427 6,891 6,990
経常利益(百万円) 399 1,494 932 1,046 2,114 1,264
当期純利益(百万円) 441 875 643 690 1,388 793
純資産額(百万円) 5,491 6,479 7,310 7,840 9,210
総資産額(百万円) 7,278 9,034 9,917 10,365 11,324
株主資本率(%) 75.4 71.4 73.4 75.3 81.1
1株当たり
純資産額
(円)
2,460 2,937 3,354 3,634 4,339
1株当たり
当期純利益
(円)
195 397 294 320 651
注)13年8月期は決算期変更にともなう9カ月変則

 自動車市場の拡大に牽引され、研削盤受注が拡大している。このほどまとまった15年8月期業績も売上高が対前期比5割増と飛躍、利益は倍増となった。こうしたなかで、本社工場の増設工事にも着手している。新工場棟は2016年3月完成、稼働予定。また前期からは新たに工作機械の中古再生ビジネスにも参入、今期からはこうした寄与も見込まれる。足元受注には失速感はないとするものの、不透明感も強いことから、今期は売上高は横ばいを予想している。

 ミクロン精密は、研削盤および周辺装置の製造、販売を主力に、保守や関連部品の販売も手がける。販売先は自動車市場が主力で、このところ自動車市場の投資拡大が続いており、受注が増加している。

 生産は国内は山形県蔵王の本社工場が唯一の拠点だが、実際には本社工場として4つの工場棟を抱える。新工場は、このうちの部品加工工場棟の新棟として建設を進めているもので、建物規模は平屋一部二階建て延べ床面積5,200平方メートル。現在の部品加工工場からおよそ2〜3割床面積は増えるが、現在の部品加工工場も取り壊さず、継続使用する。

 計画では、新棟で部品加工を行い、全体の生産能力拡大につなげる一方、現在の部品加工工場棟では新棟完成後は中古装置の再生事業を行う。中古装置の再生事業は前期から新たに参入したところで、今期から徐々に本格化する見通し。中古装置を買い取り、リメイクして販売、自身でアフターサービスも担う。研削盤は、ユーザーの仕様に応じて受注生産するものが多いが、中小企業などでは汎用的な機種をカスタマイズするニーズも強く、対応する。

 業績面では、前15年8月期業績は売上高が対前期比55.6%増68億9,100万円となり、最終の当期利益も同倍増の13億8,800万円だった。期初予想はそれぞれ65億9,900万円、8億3,100万円だったから、ともに大きく上回った。前期については、自動車市場の投資拡大による受注増に加え、利益面では為替の変動により為替差益として2億円、外貨建て投資有価証券の評価益として1億円など営業外収益が4億4,200万円加わっており、こうした寄与も利益を押し上げた。

 今16年8月期は、売上高は前期比横ばいの69億9,000万円、当期利益は4割減の7億9,300万円という予想。頭記のように足元の受注にはまだ失速感はないものの、市場には不透明感が強いところから売上高は横ばい予想としている。また利益面では、前述した設備投資の償却負担に加え、現在抱えている受注案件のなかで作業の手間がかかり利益率の低い案件もあるほか、前期には為替差益の上乗せもあったことなどを総合的に勘案した。


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