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<五興電機>(非上場、東京都品川区)

DCソレノイド。生産子会社が2回目不渡りだが、自身は業務継続
2007年3月29日

本社:東京都品川区西五反田6−18−12  TEL:03−3493−2101  
代表者:福岡康久氏   資本金:1,000万円   従業員:30人(うちパート21人)
DCソレノイド等製造、モジュール組立など      06年10月期売上高5億円  

 DCソレノイド、同モジュールメーカー。生産子会社の秋田五興(秋田県秋田市)が2回目不渡りを出し、銀行取引停止処分を受けた。五興電機自身の業務は継続している。子会社の事後処理は大森一志弁護士(TEL03−3539−3311)に一任されており、破産を申請する方向。ただ子会社の秋田五興は、既に業務実態を2月に別会社に移しており、五興電機では処理上の問題と説明する。秋田五興の負債は9億5,000万円で、五興電機としてはこれまでの貸付金などを主体に焦げ付きも発生、大口債券者となる。

 秋田五興の事業を継承している新会社は、社名が「ゴコウ」。本社は同じ秋田市豊岩小山字狐森325に置き(TEL018−828−5505)、代表者には新たに外部から中村和男氏が就任(取引先からの送り込み人事)、50人程度いた従業員のうち30人余を継承して今年2月から再出発している。取引先からは支援を得て継続受注を得ており、五興電機とも取り引きしている。製造するソレノイドは、五興電機経由のものと直接販売先に納めるものと双方あるとしている。

 秋田五興は、88年11月に五興電機の子会社として設立され、ATM、券売機、パチンコ機など遊技機器、電子ロック向けなどのDCソレノイドを生産していた。98年には年商9億円という事業規模だったが、受注の減少から前期は売り上げも2億6,000万円にまで落ち込み、採算も不採算化していた。このため五興電機では、自身が連鎖するのを避けるため、同社の切り離しを決めた。

 五興電機は、56年7月設立。DCソレノイド、同モジュールの生産のほか、OA機器用部品やパチンコの組み立て、金属加工などを手がける。ただDCソレノイドそのものはゴコウに委託しており、自身は開発とゴコウから購入したソレノイドをモジュール化する工程を担う。前期の06年10月期売上高はおよそ5億円だったとする。本社と茂原事業所(千葉県茂原市)を持ち、従業員は30人という規模だが、正社員は9人で大半はパート社員。