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<三社電機製作所>(6882、大証2部)
パワー半導体受注が活況維持。今3月期は黒字回復確実
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2011年1月13日 |
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半導体、電源機器の2本柱がともに好調で、特にパワー半導体については省エネニーズの高まりから需要が拡大しており「生産が間に合わないので受注を絞り込んでいる状態」としている。こうしたなか、前10年3月期は大幅減収とともに欠損転落を余儀なくされていたが、今11年3月期は黒字確保が確実で、V字回復の様相となっている。今期は9月中間期末に通期予想を大きく上方修正、その後も第3四半期は好調に推移したもようで、足元の受注も前述のように逆に絞り込みをしている状況であるところから、通期予想はさらに上方修正含みともみられる。
9月中間は、期初には売上高110億円、経常利益5億5,000万円、当期利益3億円を予想していたなか、結果は122億4,900万円(前年同期比44%増)、6億1,400万円(前年同期は13億1,900万円の欠損)、6億5,900万円(同15億4,200万円の欠損)だった。この時点で通期予想は、期初見通しの230億円、12億円、7億円から既に、250億円、14億円、14億円と大きく上方修正、当期利益は期初予想の倍に達する見通しとなっている。
下期についても、会社側では第3四半期(10〜12月)も引き続き堅調業績で足元受注についても緩みないとしている。三社電機製作所は平均して2〜3カ月のリードタイムがあるところから、足元受注の推移から業績が第4四半期(1〜3月)になって大きく落ちることは考えられない。したがって通期業績での黒字回復は既に確実で、現在の予想に対してもさらに上回ってくるものとみられる。
半導体部門では、中国を中心としたアジア市場からの受注が好調。製品面では、建機・自動車・工作機械・溶接機・高圧インバータ向けなどの産業用パワーモジュールや、エアコンのインバータ化による一般モジュールなど好調となっている。また電源機器ではデジタルシネマ用の電源受注が北米などで好調を維持、国内でも電子部品・プリント基板製造用のメッキ処理用電源受注が大きく回復しているという。
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