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<ジーエス・ユアサ コーポレーション>(6674)

地震後のニーズ対応、電源装置で新製品
2011年4月21日
リチウムイオン電池市場のデータベースへのリンク
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 リチウムイオン電池を搭載した無停電電源装置市場に参入する。これまでにもジーエスユアサでは無停電電源装置を手がけていたが、すべて鉛電池で、リチウムイオン電池を搭載した電源装置を手がけるのは初めて。無停電電源装置の電源としては、業界でも鉛電池が一般的で、リチウムイオン電池による無停電電源装置の投入例はあまりない。

 既存製品の無停電電源装置は、バックアップ時間が概ね30分以下で長時間のバックアップには適していなかった。逆に言えばそうしたニーズがほとんどなかったためだが、今回の地震、原発事故による計画停電、今夏の電力不足などで市場ニーズが大きく変わっており、新たなニーズへの対応を図り、リチウムイオン電池搭載の無停電電源装置を開発、市場投入した。

 リチウムイオン電池を搭載することで、4〜11時間の充電で3時間程度の使用が可能、充放電のサイクル使用の寿命も長いなどメリットがある。ただ製品価格としては150万〜550万程度で、鉛電池の従来品より何割か割高となる。今夏の電力不足を背景に、計画停電の影響が懸念されるなか、工場や官公庁など産業用や信号機などインフラ用での需要掘り起こしを図る。

 製品は3機種投入され、事業会社のGSユアサ(京都市南区)およびジーエス・ユアサ パワーエレクトロニクス(京都市右京区)が手がける。GSユアサではビル・工場・屋外用の2製品を、パワーエレクトロニクスではICT・FA機器向けの1製品をそれぞれ製造、販売、4月21日から受注開始、7月から納入する。販売計画などは特に明らかにしておらず、受注にはなるべく対応するとしている。もともと上期は不需要期のため、夏場までの受注対応は比較的しやすいとコメントしている。