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<メイコー>(6787、ジャスダック)

中国工場でトラブル、一部停止。20日にも正式発表か
2011年10月20日
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 量産拠点の中国武漢第2工場の操業が停止していることが関係者への取材で明らかになった。会社側でも正式追認、早ければ20日夕方にも正式開示を行うとしている。中国武漢工場は、全体従業員3,000人を抱える量産拠点で、このうち操業が止まっている第2工場には従業員およそ1,000人を抱えており、スマートフォン向けのプリント基板を生産している。

 操業停止については、会社側では「正式開示までは詳細はコメントできない」としているが、環境問題に起因しているもようで、工場の環境規制について届け出に不備があったとされるが、中国独自の政治的背景を指摘する声もある。18日から操業停止している。現地の報道では「当局の指導に対して、(メイコーサイドに)改善がみられず操業停止に追い込まれた」とされており、18日の朝から当局関係者が監査に入っているとしている。メイコー側では現在操業停止状態にあることは認めながらも「操業停止は短期間にとどまる」としているが、当局との調整が難航すると長期化するリスクもある。ちなみに第1工場は通常通り稼働している。

 メイコーは、量産の大半を海外で担っており、中国広州、武漢、ベトナムなどに生産拠点を構えている。武漢工場は、子会社の名幸電子(武漢)として運営しており、これまでの本社工場に続き、今期の期初から増設した第2工場が立ち上がっているもので、実際には今年8月から本格稼働、前述のように需要が急増しているスマートフォン向けの基板を製造していた。今回はこの第2工場において今回トラブルが発生した。

 メイコーは、今春の地震によって国内で宮城と福島の生産拠点が操業停止に追い込まれ、このうち福島は復旧を果たしたものの、津波の被害で壊滅的被害を受けた宮城工場(宮城県石巻市)については閉鎖状態に追い込まれている。ちなみに福島工場(福島県広野町)については、震災前には200人近い従業員を抱えていたものの、今春まず30〜40人で再開、現在は100数十人規模にまで戻っているが、月産2万平方メートルのキャパに対してはほぼ6割程度の生産状況にとどまっている。福島工場は、工場の被害そのものはほとんどなかったが、福島第1原発から23キロの距離にあり、立ち入り禁止が続いていたもの。