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<フォスター電機>(6794) 
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ミャンマー稼働準備、ベトナム新会社、CBも
2012年11月30日
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 ミャンマー工場が近く稼働開始する見通しとなり、さらに今年8月に分工場として立ち上げたベトナム工場についてもこの12月に現地法人化するなど、海外での量産体制構築が続く。またこうした海外生産拡大による投資が拡大するなか、総額60億円の新株予約権付転換社債(CB)も発行することも決めている。

 一方業績面では、今13年3月期の業績予想を先に表中のように既に修正している。スマホなど携帯電話用のヘッドホン、ヘッドセット、スピーカを牽引役として業績は好調で、増収増益見通しとなっているなか、従来予想から比べると売上高は若干下回りそうだが、利益は逆に上回る。利益面が増益となるのは、経費節減努力の奏功などもあるが、車載用スピーカなどに使用しているレアアースの原材料価格下落の影響が大きい。

 ミャンマー工場については、電機業界のなかでも先駆けとなるが、稼働見通しは当初予定(今年8月)よりも遅れており、やはり進出に際しては相応の調整が必要な様子。ただ年内あるいは来年の早い段階では稼働開始に漕ぎ着けそう。現地ではスピーカ部品で生産進出する計画で、既に今年7月には現地法人の「MYANMAR FOSTER ELECTRIC CO., Ltd.」を設立、ヤンゴン市内にあるサウスダゴン工業団地の既存工場3,256平方メートルを借用することも決めている。

 一方ベトナム工場は、もともと全額出資子会社、フォスターエレクトリック(ダナン)社の分工場という位置づけで今年8月に立ち上げていたクアンガイ工場を、現地法人化するもの。社名は「フォスターエレクトリック(クアンガイ)社で、資本金は100万USドル、12月中に設立予定。現在従業員2,000人でスマホ用などのヘッドホンを生産、13年には5,000人規模として月産800万個を目指してる。

 こうしたなかで新株予約権付転換社債(CB)も発行することになった。12月17日付で発行予定で、満期は5年、総額60億円、株式転換価格は1,762円となっている。ちなみに29日終値のフォスター電機の株価は1,646円。また取得資金使途については、30億円を海外投資に伴う設備投資資金に、また残る30億円を短期借入金の返済資金として充当する。

◇2013年3月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 148,000 6,200 3,000
今回修正 139,000 6,300 4,300
(参考)
前期実績 119,601 2,059 1,123

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