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企業動向記事
<新旭電子工業>(非上場) 
プリント配線板。パナソニック山梨工場買収
2014年12月24日
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本   社 滋賀県高島市新旭町藁園2285
T E L 0740−25−5333 資 本 金 8,000万円
代 表 者 大島 節子 氏 従 業 員 290人
業   種 プリント配線板の製造、販売
業   積 13年6月期売上高 83億5,200万円
 プリント配線板メーカー。パナソニックの全額出資子会社でプリント基板メーカーのパナソニックデバイス山梨(山梨県南アルプス市)を買収する。12月22日付弊社サイトでも既報のように、パナソニックはパナソニックデバイス山梨を売却してプリント基板事業から撤退する方向で調整中だった。12月22日付で新旭電子工業と基本合意した。

 細部は詰めている部分もあるが、12月22日付で両社間で正式に基本合意した。具体的には、2015年3月末をメドに、新旭電子工業はパナソニックデバイス山梨の発行済み株式の90%を取得、残る10%はパナソニックが引き続き一定期間保有して経営責任を果たす。パナソニックデバイス山梨は、新旭電子工業傘下に入ることで、社名を新たに「新旭電子工業山梨」に改称、事実上新旭電子工業の工場として運営されることになる。

 パナソニックデバイス山梨の従業員200人はほぼそのまま継続雇用される見通しで、工場もそのまま使用される。パナソニックは、2013年に携帯電話向けのプリント配線板事業から既に撤退しており、現在は基板製造の子会社であるパナソニックデバイス山梨を通じてのみ、車載用や産業機器向けのビルドアップ基板だけを手がけていた。携帯電話向け基板事業の大半は社内消費用だったが、山梨で手がける車載用・産業機器用基板は外販が多く、取引先もそのまま継続される。

 パナソニックデバイス山梨は、4層から6層基板をはじめとする多層プリント配線板、ビルドアップ基板を得意とする。また厚銅技術、特殊材料加工技術に優れ、前述のように用途先としては、車載関連メーカー、産業機器メーカー向けが主力となっている。

 一方新旭電子工業は、両面スルホール・ノンスルホール基板、片面基板などを得意としており、パナソニックデバイス山梨を買収することで多層基板、ビルドアップ基板も取り込み、品揃えを強化できるメリットがある。このため、基板事業の縮小・撤退を目指すパナソニックと、製品の品揃え強化による経営の拡大を目指す新旭電子工業の利害が一致、事業譲渡・会社売却で合意した。

 ちなみに新旭電子工業の片面・両面基板は、用途的には家電向けが4割を占め主力で、ほかには車載関連および安全機器が3割、アミューズメント関連が2割、その他が1割という構成となっている。

 新旭電子工業は、1980年の創業で、プリント配線板メーカーとして一貫しており、本社工場および営業所(東京都台東区、大阪市淀川区)に従業員335人という規模。13年6月期は売上高83億5,200万円だった。

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