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企業動向記事
<オハラ>(5218)   
赤字予想の4月中間黒字。下期は実質下方修正
2013年6月14日
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 今13年10月期の4月中間(12年11月〜13年4月)業績は、円安進行による為替差益の寄与から、従来は欠損予想だったのが黒字確保を果たした。しかし通期予想についてはほぼ据え置いており、下期だけを考えると実質下方修正となる。コンパクトデジカメ需要が減少するなか、一眼レフデジカメおよび同品交換レンズの回復を見込んでいたが、これが今期終盤までややずれ込む見通しとなっているほか、HDD用ガラス基板材についても低迷が続くとみている。

 今期の4月中間業績は、従来予想では売上高122億円、営業利益が7億円の欠損、経常利益および当期利益は1億円の欠損とみていたが、結果的には順に、125億6,600万円、7億1,700万円の欠損、3億8,600万円(黒字)、4億1,200万円(黒字)となった。

 売上高については、四半期ベースで前期の第3四半期(12年5月〜7月)に83億4,200万円とピークを打って以降、同第4四半期・81億9,600万円、今期第1四半期・63億6,900万円、同第2四半期61億9,600万円と減少が続いている。伴って利益面でも、今期の第1四半期に営業欠損に転落して、続く第2四半期もやはり水面下となり、上記のように中間業績では7億1,700万円の欠損となっている。しかし円安進行により為替差益が9億1,200万円発生するなど営業外利益が11億6,200万円に達し、経常損益以下では黒字確保となっているという構図。ちなみに為替差益の中身は大半が外貨建て資産の評価益だった。

 通期見通しについては、表中のように従来予想をほぼ据え置いている。全体としては、昨年秋から続くカメラメーカーの在庫調整が長期化しており、光学ガラスの需要回復は今夏以降になるとみていることが大きい。またエレクトロニクス関連需要では、露光装置市場で中小型液晶向けに回復の動きが出ているとするものの、HDD関連では新規開発製品向けに動きも出ているものの引き続き市場環境は厳しいとみる。

 利益面では、下期にはさらなる円安の進行など為替の影響は今のところ予想に織り込んでいない。ただ営業損益ベースでは下方修正で、さらに経常段階以下でも上期に従来予想を上回った差幅はかなり縮小しており、全体に下期だけだと下方修正となっている。

◇2013年10月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
従来予想 29,000 300 900 600
今回修正 27,000 1,000 600
(参考)
前期実績 31,661 1,072 1,518 475

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