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<アビリット>(6423) |
2010年9月22日 |
参考資料 アビリットのデータベース
(会員サイトでは各社データベースにリンク。
データベースの見本はデータベース欄にあります) |
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連 結 |
2007/12 |
2008/12 |
2009/12 |
2010/12
期初予想 |
2010/12
修正予想 |
売上高(百万円) |
19,977 |
11,356 |
6,308 |
21,300 |
12,000 |
経常利益(百万円) |
-6,603 |
-2,038 |
-3,119 |
2,000 |
-1,060 |
当期純利益(百万円) |
-12,369 |
122 |
-5,123 |
2,000 |
-1,350 |
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純資産額(百万円) |
9,536 |
9,752 |
5,121 |
− |
− |
総資産額(百万円) |
33,822 |
18,573 |
10,953 |
− |
− |
株主資本率(%) |
28.2 |
52.5 |
46.7 |
− |
− |
1株当たり
純資産額(円) |
275 |
282 |
140 |
− |
− |
1株当たり
当期純利益(円) |
-3,119 |
3 |
-144 |
− |
− |
注)修正予想は10年8月時点のもの
売上構成 遊技機関連92%、医療環境事業1%、その他7%
2009年12月期
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業績不振が続いておりその動向に注目が集まっているなか、コナミ傘下で再建を目指すことになった。株式交換によりコナミはアビリットを11年1月1日付で完全子会社化、アビリットは今年12月28日付で上場廃止となる。コナミは、ゲームソフト事業を主力に、スポーツクラブの運営など健康サービス事業も手がけ、さらに子会社のKPE(東京都港区)を通じてパチスロ機の製造、販売も行っている。このためアビリットを傘下に収めてパチスロ機事業の強化を図るのが買収の狙い。コナミのパチスロ機事業は前期実績でおよそ70〜80億円の売り上げがあった。コナミ傘下後のアビリットの経営体制や社員の継続雇用については、コナミでは「現段階ではノーコメント」としており、アビリットサイドでも「何も決まっていない」とするなど流動的で、何らかの変化も予想される。
両社は、これまでともにパチスロ機事業を手がけていたことから経営陣などは知己関係にあったが、取引関係などはなかった。アビリットはこのところ中国企業との提携関係を強めており、一時は中国企業の買収も取り沙汰されていたが、結局はコナミ傘下で再建することになった。ちなみにコナミサイドでは、弊社の取材に対して「アビリットの買収は中国事業への展開などを企図するものではなく、純粋にパチスロ機事業強化という自身の経営戦略のなかで判断したもの」とコメントしている。なおコナミでは、中国では上海にゲームソフトの開発拠点を、また香港には販売拠点を抱えるが、実際には他のゲームソフトメーカーと同様に中国市場への展開はまだほとんど果たせていない。
株式交換にあたっては、アビリット株式1株に対して、コナミの0.052株を割り当てる。なお昨日21日の株価終値はコナミが1株1,490円、アビリットは同81円だった。
アビリットの業績は、表中のように06年12月期から4期連続で経常欠損で(08年12月期の当期利益は黒字確保)、今10年12月期も欠損予想となっている。ちなみに今期については、6月中間ではパチンコやパチスロ機で不正に出玉を得るゴト行為による影響で大幅減収とともに欠損となり、当初の予定では下期に挽回を目指していたが、その下期にも販売のずれ込みが発生することになり、欠損見込みと見直している。
ゴト行為の被害については、具体的には、今年3月下旬にアビリットのパチスロ機「鬼浜爆走紅蓮隊爆音烈士編」と「鴉-KARAS-」の2機種に対して、静電気ノイズゴトと呼ばれるゴト行為が発覚したもので、これによりアビリットでは4月中旬に保通協に再申請を行い、再申請の機械にはセレクター背面部やハーネス部へ対策部品の追加を行うことで対応、また被害を受けたホールに対しては、買取り、下取りの実施や新機種「コウヘイ最凶伝〜地獄の閻魔覚醒の刻〜」の優遇販売などを実施してきた。
また下期については、新機種の型式取得が当初予定より遅延するほか、一部機種の販売予定時期がAPEC開催に伴う遊技機入れ替え自粛期間(10月初旬から12月初旬)と重なることになり、結果的にその寄与が来期にずれ込む見通しとなり、これらが誤算となる。
なおアビリットの中国市場展開は、上海証券市場に上場する証券業のCITIC社および香港証券市場に上場する新濠国際発展(略称Melco社)との間で、業務および戦略的提携の協議を進めていたものだが、これについては「アビリット傘下後に、中国側と業務面での提携をどのように図るかは現段階ではわからない」とコメントしている。
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