中国広東省江門のフィルムコンデンサ工場が4月29日未明に局地的に発生した竜巻被害の影響を受け、操業が停止している。
被害を受けたのは、パナソニックのデバイス社キャパシタビジネスユニット傘下のPEDJM(パナソニックエレクトリックデバイス江門)。人的被害はなかったとしているが、工場の屋根が損壊、一部の生産設備が稼働不能になった。関係者が取引先に配布した文書によれば「人的被害はないが、甚大な被害が発生」しており、「普及に向けて取り組みを災害直後から開始しているが、復旧のメドについては詳細が確認でき次第連絡をする」となっている。一部では再出荷は夏場までずれ込むという見通しも出ている。
◇江門工場で生産していた製品は下記の通り 汎用メタライズドフィルムコンデンサ(ECQE、ECWF、ECWHシリーズ) 汎用積層ポリエステルフィルムコンデンサ(ECQVシリーズ) 雑音防止用BOXタイプフィルムコンデンサ(ECQU、ECQJシリーズ) 小型機器用コンデンサ 大型機器用コンデンサ
なお小型機器用コンデンサは、エアコンファンや冷蔵庫などに搭載される小型コンプレッサ、小型モータ向け。また大型機器用コンデンサは、エアコンコンプレッサ、洗濯機、インバータエアコンなど向けで大型コンプレッサ用、大型モータ用、インバータエアコン用などとなっている。
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