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企業動向記事
<アドテック>(6840、ジャスダック)   
売上高上方修正だが、利益は逆に欠損へ
2013年10月9日
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 今14年3月期は、売上高は従来予想を上回り、対前期比でも増収となるものの、利益面では従来の黒字見込みから欠損に見直した。今期に入り、メモリモジュールおよびフラッシュメモリ関連で大口受注を得たものの、この利益率が低く、さらに6月にソフト開発事業を買収したことによる関連費用の増加などが響いている。なおソフト事業の買収では、これによりアドテックは初めて社内にソフト部門を持つことになり、ソフトへの参入を果たした。今後はソフトとハードとの融合による事業展開に期待がかかっている。

 アドテックは、ソフト事業を買収して子会社運営し始めたことから、これまで単独決算だったのが、今期から連結決算に移行する。このため期初には単独業績の予想だけを開示していた。その単独での今期期初予想は、売上高16億8,000万円、経常利益800万円、当期利益400万円(利益はともに黒字)だったが、このほどこれを順に18億5,000万円、3,600万円の欠損、3,900万円の欠損と見直した。頭記のように売上高は上方修正だが、利益は下方修正でさらに欠損見込みとなっている。

 また初めて示した今期の連結業績予想は、売上高19億800万円、経常利益は3,600万円の欠損、当期利益は3,900万円の欠損。連結に加わった新規参入のソフト子会社は、初年度はひとまず5,000万円程度の売り上げで、利益は収支トントンということになる。

 買収したのは、業務ソフトの開発とビジネスプロモーションサポートなどを手がけるクロス・テクノロジー(本社東京都千代田区、代表者松井章氏、資本金5,200万円)の業務ソフト開発部門。買収するソフト部門の事業規模としては12年3月期実績で6,952万円、13年3月期は7,554万円で、アドテックはこの買収ソフト事業にハードを組み合わせ、買収部門として年間で3億円程度の売り上げを目指していたが、初年度はまだソフトの販売のみにとどまる見込みとなっている。

 買収事業は、全額出資子会社のエッジクルー(本社、代表者はアドテックと同一、資本金900万円)として運営、同社がアドテックにとって唯一の連結子会社となる。エッジクルーは、クロステクノロジーから事業譲受とともに移籍する従業員4人で今年6月から業務開始した。

 全体として、今期は大型受注は獲得したものの、ほかの小口受注案件については先延ばしになっているものもあり、受注環境としてはまだ好転しているとは言いにくいとしている。

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