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企業動向記事
<SEMITEC>(6626、ジャスダック)   
触覚センサ開発、参入。医療用に展開
2013年11月27日
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 触覚センサを開発、まずは医療用途として市場投入した。SEMITECは各種センサ、サーミスタのメーカーだが、温度センサが主力で、触覚センサを本格的に手がけるのは初めてで、参入となる。センサ製品の用途としては、これまでのところOA機器、家電、産業機器などが主力だが、触覚センサを医療用に投入することで、医療用途センサの強化、育成も図る。一方業績面では、前13年3月期まで2期連続で最終欠損となるなどこのところ低迷していたが、今期は期初からOA機器、自動車市場向けなどに受注が好調で、欠損予想だった9月中間も黒字を確保、通期でも黒字予想に見直している。

 開発した触覚センサは、水・光媒体を使用せずピエゾ抵抗の変化を電気信号に変換して測定しており、MEMS(微小電子機械システム)技術を活用して、検知できる方向が上下左右と広範囲となっているのが特徴。直径・高さともに1.9ミリで、具体的には胃カメラやカテーテルなど小型の医療機器に組み込む需要をまずは開拓していく。既に医療機器メーカーにサンプル出荷も始めており、数年後での本格実用化を目指している。

 SEMITECのセンサは、全体売上高のうちOA機器用と家電・住設用で過半を占め、以下は産業機器用、情報機器用、自動車用などが主力で、医療機器用はヘルスケア向けも含めても全体の5%程度となっている。今回の触覚センサをまずは医療機器用で拡販していくことで、同部門を今後拡大していく構えで、5年以内に医療用だけで年間で20億円程度の売り上げにj引き上げたい考え。

 一方業績面では、このところ2期最終欠損となるなど不振が続いていたが、今期は中国市場向けの複合機、プリンタなどOA機器関連が活況で、さらにアジアなど新興国向けの自動車、家電向けも順調に拡大、全体業績も急回復に向かっている。

 9月中間は、期初には売上高51億8,800万円、経常利益4,600万円、当期利益は2,700万円の欠損とみていたが、最終的には売上高が前年同期比20.2%増の58億9,500万円となり、経常利益も2億800万円の黒字(前年同期は1,100万円の欠損)、当期利益も1億2,000万円の黒字(同1億5,900万円の欠損)となった。伴って通期予想についても、期初には売上高105億3,100万円、経常利益3,200万円、当期利益は1億2,800万円の欠損とみていたが、順に116億5,900万円、2億4,000万円、8,600万円と見直した。

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