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企業動向記事
<オハラ>(5218) 
今10月期黒字回復へ。特殊要因も
2014年3月14日
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 前13年10月期は特別損失の計上もあって最終で40億円の大幅欠損を計上したが、今14年10月期は黒字回復を見込む。こうしたなかでさらに今期の業績予想を上方修正した。一見すると黒字回復に向けて順調な足取りと思えるが、上方修正は子会社決算計上に絡む特殊要因が理由で、受注環境は単純に上向きとは言いにくい。

 オハラは、中国、台湾、マレーシアなど海外に生産拠点を多く持っており、これら子会社の決算日を従来の8月末(一部は9月末)から、日本の親会社に合わせて、今期から10月末にすることになった。このため関連子会社の決算を今期については13年9月から14年10月までの14カ月決算とした(一部は13年10月から14年10月の13カ月)。伴って今期の日本法人の連結決算についても、子会社の14カ月分を組み込むことになり、従来予想より2か月分増えることになった。今回の業績予想の修正はこの上乗せが大きい。連結子会社の決算期変更による上乗せは、売上高27億円、経常利益3億4,300万円、当期利益3,800万円としている。

 子会社の上乗せ分を除いた実勢としては、上期については会社側の想定よりもデジタルカメラ用光学機器レンズ材が堅調に推移しているとするが、在庫調整などから下期には失速する懸念があり、逆にやや不透明感が広がっている。

 オハラは、低迷していたHD用ガラス基板事業から撤退しており、14年1月に生産を終了、2月までで販売をほぼ終えた。伴って前13年10月期には37億円の特別損失を計上、最終欠損は40億円にまで膨らんでいる。しかし不採算部門から撤退したことで利益率としては改善しており、今期は2年ぶりの黒字回復を見込んでいる。今回の業績修正は子会社の決算期変更による寄与もあり実態が見えにくくなっているが、経営体質の改善は進んでいる。

◇2014年10月期4月中間業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 11,200 300
今回修正 13,800 670 160
(参考)
前期実績 12,566 386 412

◇2014年10月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 24,700 820 250
今回修正 26,100 910 410
(参考)
前期実績 26,103 765 −4,005

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