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<リョーサン>(8140) |
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ヒートシンク生産を売却。商社専業に |
2014年3月26日 |
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ヒートシンク(半導体素子用放熱器)事業について、国内外の生産部門を三協立山に譲渡、売却する。ヒートシンクの販売は引き続きリョーサンが自身で行う。ヒートシンク部門は、前期実績では全体売上高の2%弱という規模だが、生産工場を持ちメーカーという位置づけだった。同品生産拠点を譲渡することで、リョーサンは電子部品・機器の商社業務に専念することになる。
売却相手の三協立山は、アルミやマグネシウム鋳造など素材加工に優れた技術があるところから、製造部門を三協立山傘下にすることでシナジー効果に期待がかかる。またリョーサンとしても、製造部門を切り離して完全に商社専業となることで、経営の効率化を促進する狙いがある。
ヒートシンクは、行田工場(埼玉県行田市)と上野原工場(山梨県上野原市)の国内2工場と海外では中国広東省佛山とタイの2社で生産を行い、国内外4工場体制だった。このすべてを三協立山に譲渡する。
具体的には、国内工場については9月1日付で当該事業を会社分割で分社化、その分割会社の株式を譲渡、海外はそのまま株式譲渡するという手続きをとる。国内分割会社にはおよそ従業員100人が移籍する予定で、海外は中国とタイの2社に合わせて230人程度の従業員を抱える。
リョーサンのヒートシンク事業は、前13年3月期実績で34億6,800万円の売り上げがあり、全体売上高の1.6%を占めていた。この生産部門がすべて譲渡される形となるが、販売は引き続きリョーサンが行うため、業績面では影響はほとんどない。リョーサンのヒートシンクは、重電用機器からデジタル家電まで幅広いエレクトロニクス機器向けに展開しており、LED光源用やプリント基板用、各種機器冷却用に手がけていた。
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