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<ウインテスト>(6721、マザーズ) |
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9年ぶり黒字予想だった14年7月期も赤字 |
2014年8月7日 |
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14年7月期業績は、9年ぶりに黒字回復を予想していたが、引き続き欠損にとどまる見込みとなった。会社側では、納期のずれ込みがあったため、と説明する。
前年の13年7月期は、売上高が対前期比8割減と急落、利益面でも8年連続の赤字という内容だった。しかし続く前14年7月期は、一転して売上高が対前期比9倍増の13億700万円と飛躍、利益も黒字回復で、経常・最終ともに1億2,100万円を予想していた。実際に受注もこれまでのデジカメ用だけでなく、スマホ用にも用途展開するなどして拡大、明るい兆しとなっていたが、最終的には引き続き欠損となった。
14年7月期は、ユーザーニーズに見合うソフト開発に時間がかかり、受注済みの案件を含み製品の納入時期が複数案件で今15年7月期にまでずれ込んだことで、売上高は従来予想の13億700万円を下回り、最終的には4億200万円にとどまる見込みとなっている。それでも対前期比ではほぼ3倍増とはなるが、採算維持は難しく、棚卸資産の評価損を3,100万円計上することもあり、最終損失は2億1,100万円に達する見込みとなっている。
ウインテストは、CCD/CMOSイメージセンサ検査装置、アナログ・ミックスドシグナルIC検査装置、LCD/PDP検査装置など半導体、FPD用検査装置を手がけるファブレスメーカー。
デジカメ用途向けが主体だったが、デジカメ用はコンパクト型市場が低迷しており、ウインテストもこの影響を受けていた。こうしたなか、デジカメ用では一眼レフ用での受注回復を目指している一方、近年では海外メーカーを販売先とする海外市場スマートフォン向けを強化、回復の兆しも見えている。なおスマートフォン向けには、もともと検査装置の販売を手がけていたが、廉価品などでは検査需要がそれほど大きくないこともあって受注は伸び悩んでいた。ただここにきてスマートフォンのLCDドライバ向け検査装置の受注を確保できる見通しとなり、これが徐々に寄与する見通しとなっている。
◇2014年7月期業績予想修正
連結(百万円) |
売上高 |
経常利益 |
当期利益 |
従来予想 |
1,307 |
121 |
121 |
今回修正 |
402 |
−208 |
−211 |
(参考) |
前期実績 |
135 |
−384 |
−385 |
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