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企業動向記事
<オリオン電機>(非上場) 
AV機器。基板実装会社買収
2016年1月19日
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本   社 福井県越前市家久町41−1
T E L 0778−23−0001 資 本 金 1億2,500万円
代 表 者 木ア 重雄氏 従 業 員 180人(単独)、1,500人(連結)
業   種 液晶テレビなどAV機器・LED照明など製造、販売およびEMS
 液晶テレビなどAV機器およびLED照明の製造・販売と、EMSなど基板実装事業を行う。2016年1月1日付で、基板実装の委託先、丸富電機(福井県越前市)の全株式を取得、子会社化した。丸富電機は、オリオン電機本社近隣に位置しているが、今年3月をメドにオリオン電機の本社敷地内に移転する予定で、一体運営を強めて買収効果をさらに高める。

 オリオン電機は、もともと液晶テレビなど自社ブランドのAV機器製造を主力としていたが、近年はこうしたAV機器など製造と、基板実装・EMSなどの受託生産事業がほぼ2本柱で並ぶようになってきている。こうしたなかで、基板実装の委託先を取り込み、受託事業の基板実装部門の強化を図るのが買収の狙い。一方の丸富電機としても経営基盤の強化につながると考え、合意した。

 オリオン電機傘下入り後も、丸富電機の従業員30数人はそのまま継続雇用されており、オリオン電機向けだけでなく、他社向けのEMS事業もそのまま継続、この方向は今後も変わらない。ただ社長には、それまでの小林義樹社長に変わり、オリオン電機の木ア重雄社長が兼務で就任した。

 オリオン電機は、弊社サイトでも既報のように、昨年2015年3月31日付で事業再生支援を行うベンチャーキャピタル、ブレイン・アンド・キャピタル・ホールディングス(略称BAC、東京都港区)傘下で再出発している。

 BACは、全額出資でいったん新会社のビーエーシー北陸を設立、3月31日付でこの新会社が社名を同名の「オリオン電機」に改称するという手続きを踏んでおり、実際にはオリオン電機の本社、大阪事務所(大阪市北区)など事業所および従業員180人もそのまま継承、タイ工場も引き継いでいる。

 オリオン電機は、1958年3月大竹貿易として創設された。液晶テレビなどAV機器の生産を手がけ、EMS事業でも展開、近年ではこのEMSのウェートが大きく高まっている。国内ではオリオンエレクトロニクス(福井県越前市)など生産子会社、海外ではタイに量産拠点を構える。

 業績面では、2000年ごろまでは単独でも1,000億円程度あった売上高は減少が続き、12年3月期には売上高430億円となり利益面でも欠損に転落、14年3月期は売上高250億円、15年3月期は同200億円と減少傾向となっている。こうした厳しい経営状態のなかで、数年前から前出BACから経営アドバイスを受けており、前期末の15年3月から同社傘下での再出発を果たしている。

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