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<ウインテスト>(6721、東証2部) 
11年ぶり黒字目指すが中間欠損へ
2016年3月3日
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 今16年7月期は、11年ぶりの黒字回復を目指してスタートしたものの、黒字見通しだった1月中間が欠損にとどまることになり、懸案の黒字回復が厳しい情勢となってきた。一方こうしたなかで、時価総額が10億円を下回り、上場廃止の猶予期間にも入った。

 ウインテストは、06年7月期に欠損に転落して以降、前15年7月期まで10年連続で最終赤字が続いている。CCD検査装置、LCD検査装置などを手がけ、ひところは有機EL検査装置でも高いシェアがあった。しかしここ数年はデジカメ市場を最終用途先とする主力のCCD検査装置、さらには液晶用のLCD検査装置など、どちらも最終製品市場の停滞を要因に不振で、業績悪化が続いている。

 こうしたなかで今16年7月期の1月中間は、ユーザーの仕様変更への対応に手間取り、納入済み製品の売り上げは計上できたものの、追加受注の獲得が出来ず、これが痛手となった。また中国の景気減速に起因した設備投資の順延も響いている。このため1月中間の売上高は、従来予想の5億5,400万円を下回り、1億6,900万円にとどまり、伴って利益面でも欠損となる見込みとなった。今のところ通期予想については「精査している」として修正していないが、ずれ込みの受注がどの程度確保できるかは不透明。

 また時価総額についても、2月の平均が8億6,900万円余、月末時点では7億9,000万円余にとどまり、10億円以上としている東証上場基準に抵触している。11月末までの猶予期間中に解消を目指すことになる。

 今後については、海外市場へのシフトなどに一定の成果があがっているなか、特に海外スマホ用小型LCD用ドライバIC検査装置などの引き合いが増えており、こうした受注の獲得に力を注ぐ。また市場拡大に翳りがみえる中国スマホ向けに代わり、新たにTV用LCDドライバIC検査分野にも注力するとしている。

◇2016年7月期1月中間業績予想修正
単独(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 554 25 25
今回修正 169 −97 −97
(参考)
前年同期実績 263 −69 −69

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