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<田淵電機>(6624) 
今期はやはり欠損転落。5年ぶり赤字
2016年10月25日
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 今17年3月期はやはり欠損に転落する見通しとなった。弊社サイト8月8日付企業分析欄で指摘したように、今期は立ち上がりから国内太陽光電池市場の縮小が響き、同市場向けの電源機器が減少して厳しい立ち上がりとなっていた。

 受注の停滞はその後も続いており、9月中間決算は赤字が避けられないことが確実となった。下期では回復を見込むが、9月中間の赤字を埋めるまでの挽回はできない見通しで、通期でも欠損転落を余儀なくされる見込みとなった。通期での赤字は12年3月期以来で、5年ぶりのこととなる。

 9月中間は、太陽光発電市場では需要がある高圧連系案件へのシフトを進めてきたものの、もともとシェアが大きい低圧連系案件での減速が厳しく、販売不振のほかにも単価下落などの影響を受けた。また注力する北米市場では、州や電力会社によって仕様が異なるため、これらに対応するためにコストと時間がかかり、そうしたことも費用圧迫につながった。

 下期については、海外での太陽光発電向け電源機器およびアミューズメント用電源機器の大口受注が見込まれ、やや改善するという見通しで、下期だけだと黒字を確保できるとみている。ただ上期の最終赤字10億円を埋めるまでには至らず、通期でも水面下にとどまる見通しとなった。

 9月中間および通期予想の見直しは別表の通りで、9月中間は売上高が前年同期比39.5%減にとどまり、営業損益以下赤字となる。ちなみに今期は第1四半期(4〜6月)から売上高は前年同期比40.2%減の63億2,900万円という大幅減収で、利益面では最終で4億2,400万円の赤字となっており、9月中間予想から逆算すると第2四半期(7〜9月)も改善はまだみられていないという趨勢となっている。

◇2017年3月期9月中間業績予想修正
連結(百万円) 売上高 営業利益 当期利益
従来予想 16,000
今回修正 12,900 −1,100 −1,000
(参考)
前年同期実績 21,336 3,614 2,478

◇2017年3月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 営業利益 当期利益
従来予想 40,000 2,000 1,200
今回修正 33,000 −400
(参考)
前期実績 39,103 4,916 3,181

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