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<アドテック プラズマ テクノロジー>(6668、東証2部) 
過去最高業績。市場展開も
2017年11月24日
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 17年8月期業績は、売上高、利益ともに過去最高となった。売上高は対前期比35.8%増の72億1,800万円と大きく伸びた。対前期比の伸びも高いが、期初には微増57億9,300万円という売り上げ予想だったから、期初予想も大きく上回った。一方前期は医療機器市場にも本格参入した。

 前期は、スマホなどディスプレイの成膜装置向けにRF電源(高周波電源)受注が好調に推移した。ディスプレイ向け成膜装置メーカーだけでなく、3次元NANDフラッシュメモリー需要等による半導体製造装置の投資も活発で、こうした投資意欲に牽引された。

 伴って利益面も大幅増益で、経常利益は前期比12倍増の15億1,200万円、当期利益は同41倍増の11億3,500万円と躍進した。ともに前年の16年8月期が大幅減益で、79.6%減、93.6%減にまで落ち込んでいたという反動はあるが、利益率は高水準に達した。増益はやはり増収効果が大きいが、ほかにも半導体・液晶関連で韓国やベトナムなど海外生産を強化していることでコストダウンを果たしており、こうした効果も寄与した。経常利益の期初予想は4億3,900万円、当期利益は2億8,600万円だったから、予想も上回った。

 アドテックプラズマテクノロジーは、RF電源(高周波電源)の製造が主力で、販路としては半導体・液晶製造装置メーカー向けと、大学など研究機関向けに分かれる。前期は主力のメーカー向けが対前期比50.9%増と躍進して全体増収を支えたが、研究機関向けは23.2%減と減少した。官公庁の研究機関向けについては新製品の開発により新たな需要の掘り起こしを目指している。

 一方、前期は医療機器市場にも本格参入した。アドテックプラズマテクノロジーでは、プラズマによる非接触局所殺菌用医療装置「ステリプラス」を開発、市場投入していたなか、前期にようやく売り上げが立ち、本格参入を果たした。これは非接触での局所殺菌を可能にし、創傷の感染症治療やバイオフィルムの殺菌に効果がある医療装置で、電源が主力のアドテックプラズマテクノロジーとしては初めての装置としての自社製品、医療機器分野での製品として位置づけられている。

 今18年8月期は、売上高は前期比微増の74億2,400万円、経常利益と当期利益は2ケタ減益で13億300万円と8億5,000万円を予想する。受注は足元でも堅調だが、ベトナムではフル生産が続く状況のなか、現地での賃金上昇などコスト拡大が見込まれることを織り込み、減益予想となっている。

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