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<大真空>(6962) 
増収増益予想が一転、減収、欠損へ
2018年3月30日
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 今18年3月期は、増収増益予想から一転、対前期比で減収となり、利益面でも欠損に転落する見通しとなった。スマホ市場の停滞に加え、製品不具合による補償費用2億3,000万円を特別損失で計上することなどが響く。

 全体として、昨年10月以降の下期に入ってから、市場環境は厳しさが出始め、さらに今年の年明け以降は一段と厳しさが増している。中国スマホ市場において生産調整の影響が出ているほか、水晶デバイスの小型化進展の遅れも響き、さらに年明け以降は為替が円高に推移していることも響く。

 売り上げの不足が利益面でも影響する。また販売製品の不具合により、製品補償費用2億3,000万円を特別損失で計上することも欠損転落の要因となる。ただ実際には、先に保有株式の一部を拠出して退職給付信託を設定、この関係で今期には退職給付信託設定益2億4,800万円を特別利益として計上するため、特別損失分はほぼ相殺される形にはなっている。

 ちなみに今期は、9月中間時点では、売上高は前年同期比1.5%増の153億9,900万円、利益は前年の赤字から黒字回復で、7億5,300万円の黒字(前年同期は3億2,800万円の赤字)、当期純利益も4億2,200万円の黒字(同3億200万円の赤字)と、予想ラインにほぼ沿っていた。

 しかし前述のように下期から失速傾向となり、1〜3四半期累計時点(4〜12月)では売上高が前年同期比1.1%減の232億100万円、経常利益は同3.8%減の8億2,100万円、当期利益は同38.2%減の4億2,300万円となり、10〜12月期だけだとほぼ収支トントンとなっていた。その時点では期末での挽回に期待がかかったが、さらに市場環境は悪化、通期でも赤字見込みとなった。


◇2018年3月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 34,000 1,440 740
今回修正 30,200 20 −430
(参考)
前期実績 30,959 1,551 695


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