電機・エレクトロニクス業界のニュースサイト・倒産情報/クリアリーフ総研


 
 
電機業界 企業分析電機業界 企業動向電機業界 新製品情報クリアリーフ総研 特集電機業界 中国情報電機業界 マクロ経済電機業界 倒産・速報/不渡り・情報電機業界 企業データベース・製品データベース  
企業動向記事
  会員サイトには、ザインエレクトロニクスの過去記事、会社概況のデータベースや検索システムもあります。
<ザインエレクトロニクス>(6769、ジャスダック) 
3年ぶり黒字回復へ。M&Aも
2018年11月21日
会員サイトの試読はこちらから
 前17年12月期まで2期連続で欠損となっているが、今18年12月期は3年ぶりに黒字回復見通しとなっている。9月までの1〜3四半期では通期予想を既に上回る黒字を確保している。第4四半期(10〜12月)に開発費用を計上する予定だが、3年ぶりの黒字回復はほぼ確実な趨勢。

 一方こうしたなかで、移動通信機器ソフトウェアの受託開発およびM2M関連機器などの開発を手がけるキャセイ・トライテック(横浜市港北区)の買収を決めた。これまで同社とは取引関係も出資関係もなかった。12月6日付で同社役員から発行済み株式の52.39%を握り、連結対象子会社化する。来年1月にはさらに株式を追加取得、持株比率を83.87%にまで高める考え。

 ザインエレクトロニクスは、ファブレスの半導体メーカーで、自身は設計開発と販売に特化、製造は海外半導体メーカーなどに委託している。キャセイ・トライテックの買収により、同社の技術を活用して、今後の5G対応モジュールやLTE、LPWAなど通信モジュール、IoT・M2M通信機器との融合連携を図る狙い。

 キャセイ・トライテックの17年12月期業績は、売上高が7億1,500万円、経常利益は900万円(黒字)で、今期への業績寄与は限定的だが、来期からはこの分がそのままザインエレクトロニクスの業績に上乗せになる。なおキャセイ・トライテックの前期末時点での総資産は5億8,000万円、純資産は2億1,600万円だった。

 ザインエレクトロニクスの18年12月期の1〜3四半期累計(1〜9月)業績は、売上高は前年同期比3.5%減の23億4,000万円、経常利益は1億4,300万円の黒字(前年同期は2億9,300万円の赤字)、当期利益は1億7,200万円の黒字(同2億9,100万円の赤字)だった。通期予想は順に35億2,800万円、4,100万円(黒字)、3,800万円(黒字)と期初予想を変えていない。売上高はまだ通期予想には少し開きがあるが、もともと今期は下期に拡大見通しで、利益面でも頭記のように第4四半期に開発費用を計上予定で、最終的には売上高、利益ともにほぼ予想ライン周辺に落ち着くとみている。

 売上高の中身としては、今期はここまでアミューズメント機器向けおよびモバイル機器向けは低迷しているが、フルHDパネルなど車載向けビジネスが大きく拡大、事務機向けも伸びている状況。

無料試読案内 クリアリーフ総研
【会社概況検索】 エレサーチ
 
 
株式会社クリアリーフ総研   〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-14-19 小林第2ビル   Tel(03)5337-9446
Copyright (c) 2010 Clearleaf soken co., ltd. All Right Reserved.