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企業動向記事
<伊藤超短波>(非上場) 
ヒロセ電機から医療機器事業譲受
2019年1月10日
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本   社 埼玉県川口市栄町3−1−8
T E L 048−254−1011 資 本 金 9,950万円
代 表 者 倉橋 司氏 従 業 員 340人
業   種 治療器・健康機器・美容機器などの製造、販売
業   積 17年12月期売上高 71億円
 病院用および家庭用治療器など医療機器メーカー。ヒロセ電機から、1月31日付で、医療機器・健康機器事業を譲り受けることで合意した。伴ってヒロセ電機からは同事業部の開発部隊など数人の従業員も伊藤超短波に移籍する。ヒロセ電機は組立など同品生産は外部に委託していたため、生産ラインの移動はない。

 ヒロセ電機の医療・健康機器事業の事業規模は、前期実績で売上高3億1,400万円、営業利益は9,400万円だった。製品はヒロセ電機のブランドだったため、完成品についてはそのままヒロセのブランドで伊藤超短波側で販売するが、在庫販売が終わった段階で同様製品を伊藤超短波が自身のブランドで売ることになる。

 ヒロセ電機は、前期実績で全体売上高の96%がコネクタ、残り4%がその他だが、実際にはその他の大部分はセンサなどの電子部品。ウエートは少なかったが、医療機器事業を売却することで、電子機器事業からは事実上撤退、コネクタなど電子部品に専念する形となる。

 伊藤超短波が買収したヒロセ電機の医療機器・健康機器は、痩身・筋肉トレーニング用の電子機器、生活習慣モニター用運動量計、除菌機能付空気清浄加湿器などが中身。ヒロセ電機は、1976年から除痛や血行促進のための電子治療器や血中の酸素濃度を測定するパルスオキシメーターなど各種医療機器の開発・製造を手掛け、最近では前出のような製品を市場投入していた。

 伊藤超短波は、1916年創業という老舗。病院用および家庭用治療器を主力に、リハビリテーション機器、健康機器、美容機器などの製造・販売を行う。主力の治療器は、低周波治療器および超音波治療器などが中身。従業員341人、17年12月期は売上高71億円という規模だった。

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