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<倉元製作所>(5216、ジャスダック) |
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上場廃止猶予のなか、子会社再編へ |
2019年3月27日 |
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既報のように18年12月期末で債務超過に転落しているなか、上場基準に抵触して3月22日から上場廃止に係る猶予期間入り銘柄に指定されている。こうしたなかで3月28日付で子会社を売却、新たな再編に踏み出すことになった。なお上場廃止の猶予期間は今年末までで、それまでに債務超過解消を目指すことになる。
売却するのは、産業用自動化・省力化機械の設計・製造・販売を行う子会社、倉元マシナリー(宮城県名取市)で、倉元製作所は同社にガラス基板加工装置の組立を委託していた。売却相手はシンメイ(愛知県豊田市)で、同社は自動車部品など製造する新明工業(同)を中核企業として抱えるシンメイグループの持株会社。シンメイグループは、愛知県内に主力工場を抱えるほか、北海道や九州にも生産拠点を持つが、東北地区には製造拠点がなく、東北地区で工場を探していた。
倉元マシナリーの従業員10数人は継続雇用され、事業も継続するが、シンメイとしては自社製品の生産拠点として活用する考えのため、現在の事業については段階的に切り替えていくことになる見通し。倉元マシナリーの18年12月期業績は売上高2億1,100万円、経常・当期利益は500万円の赤字で、やはり倉元製作所同様債務超過状態で、前期末時点での総資産は4億700万円だが、純資産は1億1,000万円のマイナスとなっている。
なお売却代金は事実上ゼロだが、倉元製作所から倉元マシナリーへの貸付金(帳簿額4億1,100万円余)をシンメイに差し替える形で譲渡代金4億円が発生する。もともと貸付金だったものだが、この貸付金を既に倉元製作所は貸倒れ引当金として処理済みのため、4億円は特別利益として今期に計上されることになる。
倉元製作所の前18年12月期は売上高が対前期比15.0%減16億9900万円となり、欠損幅も若干だがすべての項目で広がった。最終欠損は2億9,300万円で、前期末時点での債務超過は5,400万円となっている。
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