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<大真空>(6962) 
3年ぶり黒字予想だが黄信号
2020年2月21日
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 今20年3月期は3年ぶりに黒字回復を目指しているが、1〜3四半期(4〜12月)累計時点では、逆に営業・経常段階では赤字転落で、最終欠損幅も広がっている。通期で黒字確保という予想は崩していないが、大きく下方修正した。会社側では不動産売却による特別利益を見込んでいるとするものの、新型コロナウイルスの影響もあり市場環境そのものが一段と厳しくなっており、黒字回復には不透明感がにじむ。

 20年3月期の1〜3四半期累計業績は、売上高は前期比ほぼ横ばいの222億5,300万円となり、利益は営業段階以下すべて赤字だった。営業利益は1億6,600万円の欠損(前年同期は1億800万円の黒字)、経常利益は3億200万円の欠損(同3億3,100万円の黒字)、当期利益は5億9,800万円の欠損(同3億9,800万円の欠損)という結果。

 総じて通信機器向けの水晶デバイス販売は堅調に推移しているとするが、米中貿易摩擦の影響でカーエレクトロニクスや産業機器市場が低迷している。また価格競争激化など価格是正の動きが利益の圧迫を受けており、この動きは下期になってさらに加速しているとする。

 ただ通期では、不動産売却益による特別利益が3億5,000万円寄与する見通しで、黒字回復を見込む。この特別利益は期初には織り込んでいなかった。ただ修正後の通期予想には1月から本格的に始まっている新型コロナウイルスの影響を一切織り込んでいないため、黒字確保のハードルは実際にはかなり高い。

◇2020年3月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 32,000 930 440
今回修正 30,000 120 100
(参考)
前期実績 28,457 381 −475

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