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<本多通信工業>(6826) 
車載向けは在庫調整続く見通し
2020年5月12日
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 20年3月期は2ケタ減収減益となり、最終利益は収支ギリギリにまで落ち込んだ。20年3月期は、前年の19年3月期に最終利益が半減するなど不振だったこともあり、期初には回復を目指していたが、結果的には米中貿易摩擦の影響と、期末にはさらに新型コロナウイルス感染拡大の影響が加わり、連年での減収減益となった。なかでも車載向けが厳しく、車載市場向け販売の不振は、少なくとも今期も前半は継続するとみている。

 会社側の試算では、前期は新型コロナウイルスの影響は中国工場の一時生産停止により売上高で1億5,000万円減収要因となったほか、利益も営業利益段階で1億2,000万円の押し下げにつながった。ただ実際には、20年3月期は全体で売上高では27億円減少、営業利益では9億円の減益となっており、新型コロナウイルスの影響以上の減速要因があったことになる。実際に新型コロナウイルスの影響が顕在化する以前の1〜3四半期累計(4〜12月)でも、既に売上高は前年同期比16.4%減にとどまり、営業利益以下7割を超える最終減益だった。

 20年3月期通期業績は、売上高が対前期比で15.2%減の149億2,300万円、営業利益は79.2%減の2億3,700万円、経常利益は86.7%減の1億5,700万円、当期利益は94.3%減の4,300万円だった。前述のように当期利益は前年も半減しており、2年連続での大幅減益で収支ギリギリに近い水準にまで落ち込んだ。

 今期予想は現段階では「合理的な見積もりが困難」として開示していないが、上期(4〜9月)については、保守的に見積もった場合は売上高が前年同期比11%減の67億円、楽観的予想では微減の73億円になるとみている。なかでも売り上げのほぼ3分の1を占める車載市場はユーザーの在庫調整があるため落ち込みは不可避とみる。ほかの情報、FA、民生、通信などはほぼ横ばいを維持できる見通しだが、車載向けの落ち込みまではカバーできない。売り上げの不足から、利益面でも上期は営業利益ベースで赤字が避けられない見込み。

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