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<ウシオ電機>(6925) |
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欧米向け需要戻り、V字回復へ |
2021年6月30日 |
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受注が急回復している。前期の21年3月期は、売上高が対前期比で3割近い減収となり、最終の当期利益は欠損転落となっていたが、今22年3月期はV字回復の見通しとなっている。
今期は、もともと2ケタ増収と黒字回復予想でスタートしていたなか、立ち上がりの第1四半期(4〜6月)が想定をさらに上回り、今後も回復基調は緩みないとみている。このため期初予想を上方修正、当期利益予想は期初予想から倍増させた。
前期については、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、映画館や商業施設、OA機器向けのランプ需要が減少、映像装置事業がほぼ半減となったのが響いた。今期はこの映像装置需要が急回復している。欧米などでワクチン接種が進み、映画館などの営業制限が解除されたことでランプ更新需要が回復しているもの。半導体・液晶市場向けランプ需要も伸びており、ともに期初の想定を上回る。
また5G投資の拡大、IoT・AI進展に伴うデータセンター向けサーバ需要の高まりから、最先端ICパッケージ基板向け分割投影露光装置、プリント基板向け直描式露光装置の販売なども伸びている。前期も光学装置だけだと微増だったなか、今期も続伸見通しとなっている。
前期の21年3月期業績は、売上高が前期比25.4%減の1,185億5,800万円と大きく落ち込み、利益面でも経常利益は同61.0%減の34億700万円となった。これにさらに、事業構造改革費用やコロナによる臨時休業など総額41億円余の特別損失を計上したこともあり、最終では6億8,700万円の欠損転落となっていた(前年は89億円余の黒字)。
今期の業績予想修正は別表の通り。22年3月期は、もともとの増収黒字回復予想をさらに上回り、21年3月期の不振を完全に脱して、売上高、利益ともに20年3月期水準にまでほぼ戻す見通し。
◇2022年3月期業績予想修正
連結(百万円) |
売上高 |
経常利益 |
当期利益 |
従来予想 |
135,000 |
6,000 |
4,000 |
今回修正 |
150,000 |
10,500 |
8,000 |
(参考) |
前期実績 |
118,558 |
3,407 |
−687 |
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