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企業動向記事
<JOLED>(非上場) 
有機EL。債務超過
2021年7月20日
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本   社 東京都千代田区神田錦町3−23 メットライフ神田錦町ビル10階
T E L 03−5280−1600 資 本 金 877億2,502万円
代 表 者 石橋 義氏 従 業 員 590人
業   種 有機ELパネル・製造装置の開発・製造
業   績 21年3月期売上高 59億800万円
 ソニーとパナソニックの有機EL事業における統合会社で、中型(10〜32型)有機ELパネルを開発・製造する。21年3月期業績は、純利益で900億円近い損失となり、財務面では債務超過に落ち込んだ。一方、期末の3月末には有機ELディスプレイの量産出荷を開始しており、今期は事業本格化による反転を狙う。

 21年3月期業績は、売上高は前年比3.1倍増の59億800万円と徐々に立ち上がりを見せている。一方利益面では依然として原価割れの状態が続いており、営業利益では欠損が拡大して310億6,500万円の欠損(前年は284億700万円の欠損)、経常利益は320億3,600万円の欠損(同368億4,400万円の欠損)だった。また約557億円の特別損失を計上しており、純利益は877億8,500万円の欠損(同372億5,300万円の欠損)と大幅な欠損となった。

 伴って財務面では、前期に900億円近い最終欠損となったことから、前期末時点での総資産436億5,000万円に対して、株主資本は26億1,900万円の債務超過となっている。

 JOLEDの有機ELディスプレイは、17年にパイロットラインでの生産を開始し、19年に量産ラインを稼働させてサンプル製造を行っていた。こうした後の21年3月29日付で、「OLEDIO」の量産出荷を開始している。JOLEDでは、既存の蒸着方式と異なる印刷方式による生産を行っており、印刷方式での有機ELパネルの量産は世界初だった。

 JOLEDは、2015年にソニー、パナソニックの有機ELディスプレイの開発部門を統合して設立された。拠点は、本社、技術開発センター(京都市下京区、神奈川県海老名市、石川県川北町)、能美事業所(石川県能美市)、千葉事業所(千葉県茂原市)がある。

◇比較損益計算書(単位:百万円)

科  目 18年3月期 19年3月期 20年3月期 21年3月期
 売上高 56 1,442 1,857 5,908
  売上原価 3,202 7,289 7,585 7,680
 売上総利益 -3,146 -5,847 -5,727 -1,772
  販売費、一般管理費 11,773 18,906 22,679 29,292
 営業利益 -14,919 -24,753 -28,407 -31,065
  営業外収益 173 183 33 1,025
  営業外費用 25 1,320 8,470 1,996
 経常利益 -14,771 -25,890 -36,844 -32,036
  特別利益
  特別損失 391 55,734
 税引前当期純利益 -14,771 -25,890 -37,235 -87,770
  法人、住民、事業税 13 13 18 14
 当期純利益 -14,784 -25,904 -37,253 -87,785

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