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<ファナック>(6954) |
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一転して業績予想を下方修正 |
2021年10月28日 |
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今22年3月期の業績予想を今度は下方修正した。足元では高い伸びを維持しているものの、半導体など部品不足による生産への影響懸念が強まっており、需要に対応できない状況などを想定した。受注そのものの伸びも失速している。
前期は、第1四半期に1,093億円だった連結売上高が、第2四半期1,212億円、第3四半期1,448億円、第4四半期は1,761億円と四半期ベースで一貫して上昇、今期の第1四半期も1,853億円と続伸したが、第2四半期には1,662億円と下落した。同様に受注も一貫して伸びていたが、今期の第1四半期2,245億円から、第2四半期は2,038億円と一転して下落に転じている。第2四半期に入り、中国でのロボマシン受注が減少したことなどが響いた。
足元の業績そのものは活況で、今期の9月中間業績は、売上高が前年同期比52.5%増の3,514億円、経常利益は2.8倍増1,078億円、当期利益も同じく2.8倍増の786億円となっている。前年同期が2ケタ減収減益だった反動はあるが、伸び率としては高い。
全体としては、ファナックは、19年3月期、20年3月期と減収減益が続くなど不振だったが、前期の21年3月期には回復に転じ、今22年3月期はさらに高い伸びを見込んでいる。前期は新型コロナウイルスの影響が懸念されたが、結果的には中国市場のいち早い回復とともに、パソコン、自動車業界などが牽引する形でFAロボット受注が伸びた。その流れは変わっていないが、伸びは鈍化、また部品不足など懸念が広がっている形。
◇2022年3月期業績予想修正
連結(百万円) |
売上高 |
経常利益 |
当期利益 |
期初予想 |
657,100 |
164,500 |
120,500 |
従来予想 |
727,600 |
216,400 |
156,000 |
今回修正 |
708,900 |
203,400 |
150,800 |
(参考) |
前期実績 |
551,287 |
128,744 |
94,012 |
注)従来予想は21年7月時点
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