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(ミネベアミツミ子会社エイブリックの記事見本)


 
 
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企業動向記事
<エイブリック>(非上場) 
医療IC事業を譲受
2024年9月24日
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本   社 東京都港区東新橋1−9−3
T E L 03−6758−6815 資 本 金 92億5,000万円
代 表 者 田中 誠司氏 従 業 員 連結938人
業   種 アナログ半導体開発・製造・販売
業   績 24年3月期売上高連結346億7,500万円、単独328億5,200万円
 ミネベアミツミの全額出資子会社。ソシオネクストから超音波診断装置・LSIの開発・製造・販売事業を譲受することで合意した。エイブリックの持つ受信技術と補完関係が構築可能で、今後は高付加価値製品の開発、市場投入も見込まれる。超音波診断装置市場でのシェア拡大を目指し、特に需要の伸長が見込まれるハンドヘルド型超音波診断装置でトップシェアを狙う。

 取得するのは、超音波診断装置・LSIの開発・製造・販売を中身とするメディカル関連事業。9月6日付で事業譲渡契約を締結しており、事業譲渡は12月10日を見込む。取得事業においては、LSIに加え、ファームウェアなどシステムへの知見と、高精細画像生成を含む受信技術を基盤とし、ハンドヘルド超音波診断装置用ソリューション(LSI・基板モジュール・装置)を開発・販売している。

 エイブリックは、関連事業として2016年に日立製作所から医療機器用IC事業を譲受している。同事業はエイブリックの注力事業と位置付けられており、超音波診断装置向けの送信IC、高耐圧スイッチICを主力製品とする。こうしたことから、事業譲受による相乗効果が見込まれており、ミネベアミツミグループ全体として29年3月期にアナログ半導体事業全体として売上高2,000億円を目標に掲げている。

 エイブリックは、2016年にセイコーインスツルから分社したアナログ半導体メーカー。前社名のエスアイアイ・セミコンダクタを経て、2018年から現社名となった。分社を機に日本政策投資銀行から出資を受け入れていたが、2020年にミネベアミツミが全株式を取得、現在は同社の完全子会社となっている。

 24年3月期業績は、2年連続の減収となった。一方で純利益は、2ケタ増益となった。営業利益は2ケタ減となったが、営業外収益が寄与し、経常利益から増益となっている。売上高は、前年比10.8%減の328億5,200万円、営業利益は同13.2%減の93億9,700万円だった。また営業外収24億円が寄与し、経常利益では同5.9%増の117億8,300万円、純利益は同14.7%増の87億2,200万円となっている。

◇比較損益計算書(単位:百万円)

科  目 22年3月期 23年3月期 24年3月期
 売上高 37,898 36,812 32,852
  売上原価 21,823 21,281 19,088
 売上総利益 16,075 15,531 13,764
  販売費、一般管理費 5,144 4,715 4,367
 営業利益 10,931 10,816 9,397
  営業外収益 334 350 2,400
  営業外費用 37 42 13
 経常利益 11,228 11,124 11,783
  特別利益 1,127
  特別損失 1,103
 税引前当期純利益 11,228 11,124 11,808
  法人、住民、事業税 4,136 3,282 3,067
  法人税等調整額 -338 242 20
 当期純利益 7,430 7,600 8,722

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