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<ジーエス・ユアサ コーポレーション>(6674) |
EV用リチウム電池で不具合 |
2013年3月29日 |
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三菱自動車の電気自動車「アイ・ミーブ」に納入しているリチウムイオン電池製のバッテリーパックに火災が発生した。関連して、三菱自動車、リチウムエナジージャパン(滋賀県栗東市)、GSユアサ(京都市南区)の3社で合同の調査チームを立ち上げ、原因の究明を進めている。ちなみにリチウムエナジージャパンは、三菱商事、三菱自動車、GSユアサの3社が共同出資するバッテリー製造会社。
ジーエス・ユアサコーポレーションでは、3月初めにも米ボーイングの中型旅客機「787」でリチウム電池でのトラブルが発生しており、相次ぐ形となっている。リチウムイオン電池事業は、三菱自動車製電気自動車の販売低迷もあり、今13年3月期の1〜3四半期累計(4〜12月)で売上高が前年同期比半減の67億6,000万円にとどまり、同部門の営業損失も減価償却もありこの時点で72億1,200万円にまで達している。こうしたなかでのさらなる製品トラブルとなった。
今回の三菱自動車のバッテリー発火事故は、水島製作所(岡山県倉敷市)内の電気自動車(EV)用バッテリーパック組立工場において発生した。水島製作所のEV用バッテリーパック組立工場バッテリー検査室で、完成品検査のため充放電検査装置に接続され充電中だった「アイ・ミーブ」用のバッテリーパック(リチウムイオン電池)1個が過熱して発煙、1時間後に発火したもの。その後鎮火したが、バッテリーパック1個および充放電設備のケーブルを焼損した。工場建屋や設備本体への被害はなかったが、消防署の指示もあり充放電検査装置5基のうち火災に関連した1基については操業を止めている。
原因は究明中だが、三菱自動車側によれば「サプライヤーのバッテリー製造ラインにおいて工程変更があり、これに関連して発生した不具合の可能性がある」としている。なお、同工程変更が反映された電池を搭載した車両は国内向けに68台(特定法人向け)、補用品として45台を出荷しているとする。
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