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<パイオニア>(6773) |
業務用音響機器市場に参入 |
2013年7月3日 |
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業務用音響機器市場に参入する。クラブやダンスホールなど施設向けのスピーカシステムやコンサート会場などで使う大型音響設備などを開発、市場投入する。初年度にはまず10億円、5年後にこれら業務用音響機器として年間で50億円の売り上げを目指す。パイオニアでは、ワールドワイドでの業務用音響機器市場を500億円とみており、まずはこの10%をとっていく考え。なお業務用音響機器市場は安定的に拡大しているという。
当初はクラブ向けのスピーカシステムを今夏から市場投入する。米国ラスベガスに本社を置く音響機器メーカー、ゲイリー・スチュワート・オーディオ社(Gary Stewart Audio,LLC、GSA社)と共同開発したフラッグシップ・スピーカー・システムを、「GS−WAVE」シリーズとして市場投入する。同品は、大音響の音楽が流れているなかでも会話が可能なように開発、設計されているのが特徴で、スピーカと機器を組み合わせたセットで販売価格は5〜6万USドルとなる見通し。製造はGSA社の英国工場が担い、販売はパイオニアが行う。
パイオニアは、これまでにも民生用のスピーカーだけでなく、ハイエンドスピーカなどをスタジオ向けに展開、またクラブやディスコ向けにDJ機器なども投入、このDJ機器では世界市場でも大手の存在となっている。ただ業務用の音響機器では実績がなく、参入となる。業務用音響機器市場はハイエンド音響機器ともまたユーザーやサービス体制が異なるという。業務用音響機器は、DJ機器がターゲットとしているマーケットにむしろ比較的近く、同品をラインアップに加えることでシナジー効果の創出を図る。
パイオニアは、既報のように前期業績が最終欠損となり、ホームAV機器などホームエレクトロニクス事業を再編する一方特別退職優遇制度による人員削減にも取り組んでいる。こうしたなかで、製品面で付加価値の高い業務用音響機器市場への参入も決めた形となった。
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