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企業動向記事
<サクサホールディングス>(6675)   
今期は増益予想が一転、欠損へ。その背景は?
2013年9月24日
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 9月から寄与を見込んでいたビジネスホン新製品の販売が伸び悩んでいるほか、アミューズメント市場向けの新製品投入も遅れる見込みとなり、今14年3月期の9月中間および通期予想を表中のように大きく下方修正した。通期では、増益予想だったのが一転して欠損に転落する見通しとなった。サクサホールディングスが通期で欠損に転落すると、09年3月期以来のこととなる。

 今14年3月期は、第1四半期(4〜6月)の売上高が前年同期比12%増の96億6,100万円となったものの、経常利益は5億3,100万円の欠損(前年同期は3,600万円の黒字)、当期利益は1億8,300万円の欠損(同1,900万円の欠損)にとどまった。ただ第1四半期がまとまった8月時点では、同月内に投入するビジネスホンの新製品寄与などを織り込み、期初予想の到達は可能と判断していた。

 しかし実際には、この新製品の立ち上がりが予想を下回り、さらにアミューズメント機器向けの新製品立ち上がりも見通しが立たないため、アミューズメント機器向け新製品の販売寄与は今期の予想からいったん外すことになり、全体に業績予想を下方修正した。ちなみにアミューズメント機器向けは、パチスロ機器向けの電子部品が中身で、もともとICカードを手がけているなか、新たに共同開発を行い電子部品モジュールの供給を計画しているもの。

 下方修正後も、9月中間、通期業績予想は売上高はいずれも増収となるが、今期はこれら前述の新製品の開発費用を償却することから、原価が上昇する見通しで、このため増収見通しでも欠損に転落するという構図となる。

 5年ぶりに欠損転落の可能性が強まったことを受け、サクサホールディングスでは今後事業面で再編を行う予定で、「オフィス市場向けソリューション」「アミューズメント機器向け」「社会インフラ向け事業」を中核事業として強化する一方、これら以外の製品については縮小方向だが、具体的にどういうスケジュールでどこまで縮小するかなどはまだこれから詰める。

◇2014年3月期9月中間業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 21,000 50 30
今回修正 19,500 −750 −450
(参考)
前年同期実績 18,387 230 121

◇2014年3月期業績予想修正
連結(百万円) 売上高 経常利益 当期利益
従来予想 49,000 750 500
今回修正 45,000 −750 −650
(参考)
前期実績 38,792 534 380

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