クリアリーフ総研は、電機・エレクトロニクス業界専門のWeb情報サイトです。2017年3月と4月に、パチンコホールの上位38社の売上高ランキング、さらにパチンコホールの倒産およびパチンコ・パチスロ機など遊技機器メーカーおよび周辺機器市場の動きなどを特集でまとめました。今後も定期的にエレクトロニクス業界と関連の深いパチンコ・パチスロ市場は調査を続けます。
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◇パチンコホール38社の売上高ランキング・損益計算書
(一部抜粋のみ、会員サイトでは全文がご覧になれます)
パチンコ・パチスロ機器は、多数の半導体、液晶パネルを搭載しているほか、ホール向けの設備機器で電子・エレクトロニクス業界とは切っても切れない関係にある。しかしパチンコ人気の停滞から市場環境は厳しく、今年2月にも大手パチンコホールチェーン、ゲンダイ(岡山市南区)が負債200億円を抱えて民事再生を申請、多くのパチンコ・パチスロ機器メーカーが焦げ付く事態が発生している。こうしたなかで今回は、電子部品メーカーおよび電子部品商社にとってはエンドユーザーとなるパチンコ・パチスロホールについて、特集する。
内容としては、売上高1,000億円以上のパチンコ・パチスロホールについて調査、大手38社の売上高ランキングを作成したほか、損益計算書などより詳細な業績が取得できたものは別途掲載した。業績については連結業績を優先し、年度についても可能な限り年度の新しいものを採録、中心は16年の業績となっている。また第2章では、パチンコ市場関連の倒産や同市場の動きについてもまとめる。
遊技機器市場は、遊技人口減少による市場縮小や、統合型リゾート(IR)整備推進法(カジノ法)による先行きの不透明感など逆風が指摘されるが、それでも売上高1,000億円超のパチンコホールが少なくとも38社もあるという事実は、市場の巨大さを改めて示しているともいえる。
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第1章:パチンコホール38社売上高ランキング・損益計算書 |
◇パチンコホール業績ランキング
(売上高1,000億円以上。単独を基本としたが、一部連結も)
社 名 |
店舗数 |
売上高(百万円) |
マルハン(京都市上京区) |
315 |
16年3月期 |
1,898,870 |
ダイナム(香港株式市場上場) |
399 |
16年3月期
※貸玉収入 |
801,143 |
以下省略(会員サイトのみでご覧になれます) |
(各社個別概況の一部抜粋)
<マルハン>
本 社 |
京都府京都市上京区出町今出川上る青龍町231 |
T E L |
075−252−0011 |
資 本 金 |
100億円 |
代 表 者 |
韓 裕氏 |
従 業 員 |
1万2,482人 |
パチンコホール最大手。1957年に飲食店運営として創業、翌1958年にパチンコ店「峰山カジノ店」をオープンさせている。1972年に西原産業株式会社として設立、個人経営からの転換を行った。
グループ内ではホール運営事業のほか、ビルメンテナンス、飲食店、ゴルフ場運営、海外金融事業なども手掛ける。かつて株式の上場を検討した経緯もあり、現在でも業績予想を開示している。
17年3月期連結業績予想は、売上高は前年比12.2%減の1兆6,665億円となっている。利益面はいずれも黒字予想で、経常利益では同25.0%減の303億円、純利益は同17.2%減の144億円。また16年3月期連結業績は売上高は前年比4.0%減の1兆8,988億7,000万円、経常利益は同36.5%減の405億2,800万円、純利益は同42.0%減の173億9,800万円となっている。ちなみに単独業績は以下の通り。
◇16年3月期単独貸借対照表・損益計算書(単位:百万円)
貸借対照表 |
|
損益計算書 |
科 目 |
金 額 |
科 目 |
金 額 |
資産の部 |
売上高 |
1,867,075 |
流動資産 |
131,467 |
売上原価 |
1,820,315 |
固定資産 |
248,555 |
売上総利益 |
46,760 |
資産合計 |
380,022 |
販売費・一般管理費 |
11,822 |
負債および純資産の部 |
営業利益 |
34,937 |
流動負債 |
89,330 |
営業外収益 |
2,844 |
固定負債 |
60,267 |
営業外費用 |
2,557 |
株主資本 |
230,068 |
経常利益 |
35,224 |
負債・純資産合計 |
380,022 |
特別利益 |
103 |
|
特別損失 |
6,206 |
税引前当期純利益 |
29,121 |
法人、住民、事業税 |
16,554 |
法人税等調整額 |
1,627 |
当期純利益 |
14,195 |
第1章のパチンコホール上位38社の売上高ランキングおよび主要上位各社の損益計算書に続き、第2章ではホールの最近の倒産事例と、パチンコ・パチスロ機器および周辺装置メーカーの動きなどを報じる。
スマホゲームの浸透などから若年層のパチンコ・パチスロ離れの傾向が強まっている。しかしホールは、それでもヒット機種の導入などが生き残りには不可欠で、恒常的に設備投資を余儀なくされる状況となっている。このため総じて厳しい経営環境にあるというのがパチンコ・パチスロホールの実態で、こうしたなかで2017年にはパチンコチェーン店を経営していた大手ゲンダイ(岡山市南区)が倒産した。
ゲンダイは、グループ会社のゲンダイホールディングス(株)(本社・代表者同一)、(株)レジャーオート(大阪市淀川区、代表者同一)、(株)エイト・ワン企画(大阪府東大阪市、代表者同一)とともに、今年1月31日に大阪地裁に民事再生を申請、同2月16日付で再生手続き開始決定を受けている。1983年創業で、「GETGET(ゲットゲット)」の屋号でパチスロホールなどを経営、ピーク時にはグループ全体で年間400億円近い売り上げがあったが、近年は売り上げが半減していた。グループ合算での負債は200億円に達する。これはパナソニックの子会社で特別清算を申請予定のMT映像ディスプレイを別格と考えれば、今までのところでは2017年の倒産事例としては最大規模の負債額となる。
以下省略(会員サイトでご覧ください)
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