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企業動向記事
<ブイ・テクノロジー>(7717)  
中国向け販売支えに、14年3月期急回復
2014年6月26日
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 中国市場向けのFPD装置受注が伸びている。13年3月期が極端に不振だったという反動はあるが、前14年3月期は売上高が対前期比で4倍近い伸びとなり、利益面でも黒字回復を果たした。足元での受注残も膨らんでおり、今15年3月期もさらに続伸見通しとなっている。

 前期については、フラットパネルディスプレイ(FPD)市場で、これまで延伸されていたテレビ向け大型液晶パネル、スマートフォン・タブレット端末向けの中小型液晶パネルなどが回復、主に中国において新設ライン用設備投資に向けた動きが見られたほか、有機ELの新たな設備投資計画の動きもあったとする。こうしたなかで、ブイ・テクノロジーの受注についても、中国向けの検査関連装置、中国・国内・台湾向けの露光装置および有機EL用装置、国内外向けの関連消耗部品及びメンテナンス等で受注回復がみられた。

 こうした結果、13年3月期に36億円余だった売上高が14年3月期には132億6,300万円にまで一気に回復、12年3月期水準にまで戻した。中国向け販売は、13年3月期には12億円余だったが、14年3月期は76億円余にまで拡大している。ほかの地域も総じて伸びているが、全体の伸びの7割近くを中国向け販売の拡大で支える結果となった。ちなみに台湾向けも5億円から23億円に拡大しており、伸びの大半が中国、台湾向けだったことになる。伴って全体業績では、13年3月期は営業損益以下欠損だったが、14年3月期は営業損益以下すべての項目で黒字となった。

 受注ベースでも前期は伸びており、四半期ベースでもほぼ右肩上がりで、第1四半期(4〜6月)に23億5,600万円だった受注は、第4四半期(1〜3月)には47億700万円にまで達した。こうしたこともあり、前期末時点での受注残も13年3月期の通年売上高を大きく上回る65億6,600万円にまで達している。市場には不透明感もあるが、こうした受注残の消化などを織り込み、今15年3月期は通期で対前期比58.3%増とさらに躍進、売上高210億円を見込み、利益も増益予想となっている。

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