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<キヤノントッキ>(非上場) |
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有機EL装置。売り上げ3倍増 |
2016年4月14日 |
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本 社 |
新潟県見附市新幸町10−1 |
T E L |
0258−61−5050 |
資 本 金 |
65億7,200万円 |
代 表 者 |
黒岩 仲春氏 |
従 業 員 |
343人 |
業 種 |
有機ELディスプレイ・薄膜太陽電池・真空技術関連製造装置の開発・製造・販売 |
業 績 |
15年12月期売上高 210億1,600万円 |
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キヤノンの全額出資子会社で、有機EL製造装置の開発・製造・販売を行う。有機EL市場の本格化を背景に、前15年12月期業績は急拡大となった。対前年比で売上高はほぼ3倍となり、当期純利益も黒字回復を果たした。
15年12月期業績は表中の通り。売上高は3年ぶりに増収に転じ、対前年比で180.7%増と躍進した。米・アップル社がスマートフォンへの有機EL搭載を進める方向になるなど、有機EL市場は今後加速的に拡大する見通しで、有機EL製造装置への投資も継続している。キヤノントッキは、世界で初めて有機EL量産製造装置の開発に成功しており、蒸着装置は現在もほぼ独占状態が続く。このため設備投資の増大および市場拡大の寄与がそのまま反映された。
利益面では、前年の14年12月期は売上原価率が108.5%にまで達するなど、原価割れの状況だったが、増収効果により15年12月期は原価率が実に14.4ポイントも改善され94.1%となり、売上総利益段階で黒字回復となった。販管費は12.6%増にとどめたものの、まだ営業段階・経常段階では赤字となったが、赤字幅は3分の1以下に縮小、さらに法人税と調整額の戻り入れが寄与して、当期純利益は2期ぶりの黒字回復を果たすという内容となった。
キヤノントッキは、1967年に津上特機として設立され、86年にトッキに社名を変更した。ジャスダックに上場していたが、2007年にキヤノンと資本提携して同社のグループ会社となり、2010年には株式交換によりキヤノンの完全子会社となって上場廃止となった。その後キヤノンの完全子会社となり、2012年1月に現社名に変更している。製品面では、有機EL製造装置としては大量生産向けのほかにも、小中規模生産向け、試作実験装置などをラインアップする。真空技術関連装置では、真空蒸着装置、スパッタリング装置、CVD装置などを手掛けており、また太陽電池製造装置も手掛ける。
◇損益計算書 (単位:百万円)
科 目 |
14年12月期 |
15年12月期 |
売上高 |
7,486 |
21,016 |
売上原価 |
8,119 |
19,776 |
売上総利益 |
-632 |
1,240 |
販売費、一般管理費 |
1,725 |
1,942 |
営業利益 |
-2,358 |
-702 |
営業外収益 |
33 |
24 |
営業外費用 |
19 |
17 |
経常利益 |
-2,344 |
-695 |
特別損失 |
8 |
9 |
税引前当期純利益 |
-2,352 |
-704 |
法人、住民、事業税 |
-945 |
-199 |
法人税等調整額 |
239 |
-626 |
当期純利益 |
-1,646 |
121 |
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