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<サン電子>(6736、ジャスダック) |
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AR市場に本格参入 |
2017年4月5日 |
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AR市場に本格参入する。サン電子ではかねてAR(Augmented Reality、拡張現実)技術の蓄積を行ってきており、ようやく事業化に踏み出す。サン電子は、もともとはパチンコホール向けの情報システムやパチンコ機向けの制御基板などが主力だったが、近年では非パチンコ・パチスロ事業の拡大に取り組んでおり、そうした一環。
サン電子では、AR技術を用いて、業務支援ソフトウエアとスマートグラスをトータルソリューションで提供する「AceReal」を開発、産業用機械メーカーのアフターサービス支援業務に特化するプラットフォームとして、2017年後半をメドに市場投入する。なお事業化においては、アフターサービスおよびFA市場のノウハウなどで安川電機から協力を受けた。実際の製品化はサン電子で行う。
ARは、VR(仮想現実)とは異なり、実世界から得られる知覚情報にコンピュータで情報を付加する技術を指す。ARを使用することにより、必要な情報を必要な時に空間上に表示させることができる。サン電子では、この技術を応用して、産業用機械のアフターサービスの作業品質向上、時間短縮によるコスト削減などを目的としたシステムを構築する。業務支援ソフトウエアを用いた遠隔支援システムを組みあわせることにより、現場作業者のスマートグラスと本社工場のパソコンをビデオ通話で繋ぐことも可能。
サン電子は、もともとパチンコ関連機器のメーカーだったが、2007年にイスラエルの通信機器メーカー、セレブライト・モバイル・シンクロナイゼーション社を買収してモバイルデータトランスファー機器事業に参入した。さらに2014年には、米国に現地法人を設立してスマートフォンなどを中心にインターネット上でユーザーと企業などを結びつけるインターネットソリューションシステムおよび関連機器の開発を始め、さらに2015年にはM2Mプラットフォームソリューション事業を手がけるイスラエルのベンチャー企業、バックソフト社(Bacsoft)も子会社化している。
こうしたことから、16年3月期実績では、パチンコ制御機器とホール向けシステムなどパチンコ市場向け関連の売り上げは全体の4割程度にまでウェートを落としている。
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