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企業動向記事
<ユピテル>(非上場) 
主力製品ドライブレコーダをリコール
2017年9月5日
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本   社 東京都港区芝浦4−12−33
T E L 03−3769−2500 資 本 金 3億8,5000万円
代 表 者 安楽 憲彦氏 従 業 員 280人(連結500人)
業   種 無線技術応用機器の製造、販売
業   積 17年3月期売上高 113億円
 自社製品ドライブレコーダのうち、1機種8万5,000台をリコールする。ユピテルは各種無線機器のメーカーで、ドライブレコーダは前期実績で全体売上高の3〜4割を占める主力製品。リコールの原因は搭載しているリチウム電池の不具合とみられている。今年5月に兵庫と神奈川などで自動車発火事故が数件発生、その原因を調査した結果、ユピテル製のドライブレコーダの内部にあったリチウム電池からの発火が原因である可能性が強まった。

 ユピテルは、自身は開発が主力で、製造は国内外の外注に委託、製品は自社ブランドで自身が量販店などを通じて販売するという形のファブレスメーカー。電子部品は自身でも調達しているが、外注先の調達もある。今回の事故原因となったドライブレコーダは、海外のメーカーに生産委託していたもので、搭載するリチウム電池も海外メーカー製。台湾製であるとみられている。

 リコール対象となっているのは、ドライブレコーダのなかで「DRYーFH2000」シリーズ。2012年10月から2013年8月にかけて販売されたもので、販売台数は全体で9万台だが、既に5,000台は回収されており、リコール対象は8万5,000台。なお現在はドライブレコーダの新シリーズがラインアップされており、今回のリコール対象の外注先は数社あるうちの1社とみられている。

 ユピテルは、無線技術を応用した自動車電装品メーカーで、ドライブレコーダを主力に、ポータブルカーナビゲーション、エンジンスタータ、キーレスエントリー、レーダ探知機、マイクロ波モジュールなどを手がける。本社のほか、 鹿児島県霧島市の鹿児島臨空団地に開発・生産拠点のユピテル鹿児島を抱えるが、前述のように実際の生産は主に外注工場に委託している。

 1970年設立、76年ユピテル工業に改称、2007年から現社名。また98年にはいったん経営が行き詰まり和議申請したこともある。このときは翌99年に和議認可を受け、その後順調に再建、2004年には和議債権の繰り上げ弁済によって弁済を終え、一般会社に復帰している。

 かつては業務用無線機を手がけており、その頃は年間売上高が200億円を超えていたこともあった。近年は自動車電装品関連にほぼ特化、売上高は100億円台前半で推移する。このところ減収傾向で、15年3月期売上高136億円、16年3月期は同125億円、17年3月期は同113億円となっている。


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