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<オムロン>(6645) |
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液晶バックライトからついに撤退 |
2019年9月12日 |
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液晶バックライト事業からついに撤退する。同事業は、子会社のオムロンプレシジョンテクノロジー(埼玉県鶴ヶ島市)など国内で開発と金型製造を行い、同社が運営する中国工場でユニット組立など量産を手がけていた。この量産拠点だった東莞工場を9月10日付で閉鎖、ユーザー対応についてはオムロンプレシジョンテクノロジーを通じて19年度末(2020年3月)まで継続するが、今期末には同事業から完全撤退する。
液晶バックライト市場は、スマホ市場の停滞や有機ELの台頭から市場環境が悪化、また中国メーカーとの競争もあり、利益率が低下していた。オムロンは、かつては中国で東莞、蘇州、湖南省衡陽市の3カ所に液晶用バックライトの生産工場を持っていたが、このうち湖南省衡陽市の工場は既に17年3月期に閉鎖、また弊社でも昨年7月に報じたように2018年7月には蘇州工場も閉鎖しており、残るは東莞工場のみとなっていた。
今後は前述国内のオムロンプレシジョンテクノロジーと、海外では香港に販売の子会社のみが残るが、ユーザー対応を終えた段階でともに閉鎖の方向となっている。国内オムロンプレシジョンテクノロジーには従業員125人を抱えており、今後配置転換と削減など話し合いを進めることになる。
オムロンは、液晶バックライト関連で17年3月期連結決算で100億円の減損損失を計上するなど同事業はかねて採算を圧迫しており、経営課題となっていた。オムロンの液晶バックライト事業は、携帯電話やスマートフォンなどモバイル端末用の中小型品の設計、製造及び販売が主力。直近の19年3月期の売上高としては「その他事業」に含まれていたが、同部門のさらにその一部という内容で、既に規模はかなり小さくなっていた。なおその他事業全体の前期売り上げは対前期比6%減の417億円で、営業損失は5億円だった。
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