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<山一電機>(6941) |
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コロナで量産拠点フィリピン工場休止 |
2020年3月19日 |
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フィリピンでの新型コロナウィルスの感染拡大を受け、3月19日からフィリピン工場を一時生産停止させる。停止期間は流動的だが、4月中旬までとみられる。山一電機は、かつて量産拠点として中国深せんに子会社を持ち、ICソケット、コネクタなどを生産していたが、2015年に中国自社生産からは撤退しており、その多くをフィリピンにシフトしていた経緯がある。
海外拠点としては、山一電機はフィリピンのほかにもドイツと韓国に持つが、フィリピンは従業員600〜700人を抱え、海外量産拠点という位置づけだった。ちなみにドイツは300人弱、韓国は40人強という規模。山一電機は国内にも生産子会社はあり、全体従業員は国内単独が365人、連結では1,800人となっている。連結の3〜4割がフィリピンにいる計算となる。
山一電機のフィリピン工場は、社名が「Pricon Microelectronics, Inc.(プライコンマイクロエレクトロニクス)」で、ルソン島南部ラグナ州カブヤオ市に本社工場を構える。
フィリピンにおいては、フィリピン政府がまず3月16日にルソン島全域での外出制限措置を発動、これにより公共交通機関の停止、物流の遅れ等が生じていた。さらにこの措置を受けて、
ラグナ州カブヤオ市から、3月19日より一切の人、物の移動を禁止する通達が出された。これを受けて現地工場の停止を決めたもので、ルソン島に進出する日系企業はすべて同様措置をとらざるをえない状況となっている。
ルソン島にやはり生産進出している日本セラミックも現地工場は停止となっており(19日付同社記事参照)、同社によれば外出禁止令は今のところ4月12日までになっている。またペナン島なども同様とされる。
山一電機では、フィリピン工場停止分については国内で代替生産する考え。今20年3月期業績は、1〜3四半期終了時点では対前期比で増収増益を予想しており、現在でもその予想は崩していないが「不透明要素が多いため、適正かつ合理的な算出が可能になり次第、速やかに開示する」としている。下ブレは避けられない見通し。
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