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<ピクセラ>(6731、東証2部) |
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コロナと4K市場の変化が直撃 |
2020年8月21日 |
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前19年9月期は売上高が対前期比倍増となるなど躍進、今20年9月期も期初には前期比4割増の続伸を見込んでいた。しかし新型コロナウイルスの影響および4Kテレビ市場の変化などから売り上げが伸び悩み、期初の増収予想から一転、売上高は前期比35%減にとどまる。伴って利益面でも、今期は3年ぶりの黒字浮上を目指していたが、引き続き欠損見通しとなった。
今20年9月期は、前期に躍進した流れを受けて、期初には売上高は続伸、利益面でも3年ぶりに黒字回復を予想していた。しかし新型コロナウイルスの感染拡大などを受けて、今年5月にこれをいったん白紙撤回しており、今回はそこから改めて予想を示した形。
新型コロナウイルスの関連では、生産委託している中国工場との往来が制限されたことなどから生産に遅延が発生したほか、国内でも外出制限などから量販店経由の販売などが低迷するなど影響が出ている。
しかしさらに大きいのは4K市場の変化。4Kテレビそのものは市場が順調に拡大しているが、チューナ内蔵機種が増えたことなどもあり、ピクセラが手がける4Kチューナを購入して4K対応テレビで受信するユーザーのウェートが大きく減少、チューナ販売の不振につながっている。
ピクセラは、4K放送受信用チューナなど4K放送関連機器とパソコン向けテレビキャプチャーを中身とする「AV関連事業」と、OEM生産を含む各種家電製品が中身の「家電事業」が2本柱。これらのうちパソコン用テレビキャプチャは伸びたが、4K放送関連機器と家電はともに大きく減少、これが期初予想を大きく下回る要因となった。
◇2020年9月期業績予想修正
連結(百万円) |
売上高 |
経常利益 |
当期利益 |
期初予想 |
7,055 |
57 |
36 |
今回修正 |
3,846 |
−1,087 |
−1,238 |
(参考) |
前期実績 |
5,073 |
−1,465 |
−1,564 |
注)今年5月にはいったん予想を「未定」に修正
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