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<南部化成>(非上場) |
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インドネシア社が26日破産 |
2021年4月28日 |
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本 社 |
静岡県榛原郡吉田町大幡21−1 |
T E L |
0548−34−1801 |
資 本 金 |
18億円 |
代 表 者 |
黒田 寿氏 |
従 業 員 |
362人 |
業 種 |
プラスチック成形品製造・販売 |
業 績 |
20年12月期売上高 174億4,500万円 |
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射出成形・押出成形などプラスチック成形品メーカー。日清紡ホールディングスの傘下で、日清紡メカトロニクス(東京都中央区)を直接の親会社とする。4月26日付で、インドネシアの子会社が現地の中央ジャカルタ商事裁判所から破産手続き開始決定を受けた。
破産したのは南部化成の現地子会社、PT. Nanbu Plastics Indonesia(略称PT. Nanbu)で、負債は25億円。インドネシアの成形品事業において不採算が続くなか、PT.
Nanbuは経営悪化から既に今年2月に債務支払い猶予手続き(PKPU)の申し立てを行っており、3月には暫定的な支払い猶予も認められていた。PKPUは、インドネシアの法律で定められて法的手続きで、一定期間債務の支払いが猶予されるなかで、会社再建の可能性を模索するもの。
PT. Nanbuは、PKPUのもとでその後事業移管を決め、従業員も希望退職に応じて退職することが決まったことから、破産手続きに入ることになった。南部化成は、インドネシアでの生産から撤退、不採算事業に見切りをつけて経営資源を付加価値の高い事業に振り向ける。南部化成としては、PT.
Nanbuに25億円の債権を持つが、既に15億円分はこれまでに引当済みで、残る10億円を21年度に引き当てる。
ちなみに南部化成の20年12月期業績は、単独業績だが売上高は前期比2割近い減収となり、特別損失17億円の影響で最終では10億5,800万円の欠損転落となっている。
南部化成は1981年の設立で、もともとはジャスダックに株式を上場していたが、2009年にMBOによって上場廃止、さらに2015年には日清紡ホールディングスの傘下に入り、現在はグループの日清紡メカトロニクスの子会社となっている。
製品は射出成形、押出成形を手掛け、家電、デジタル機器、自動車、OA機器、住宅設備、医療機器など向けに展開する。自動車では、内外装部品、照明部品、機能部品、また住宅設備では住宅・施設用エアコン部品のほか、ダクト、サッシなどを手掛ける。医療分野には、体温計部品、検査容器、血圧計部品のほか、人工腎臓部品、人工心肺部品、試験管などもラインアップする。海外拠点としては破産となったインドネシアのほかには、中国(広州市、孝感市)、フィリピンなども抱える。
◇比較損益計算書(単位:百万円)
科 目 |
17年12月期 |
18年12月期 |
19年12月期 |
20年12月期 |
売上高 |
21,147 |
21,803 |
21,434 |
17,445 |
売上原価 |
18,030 |
18,479 |
18,336 |
15,171 |
売上総利益 |
3,116 |
3,324 |
3,097 |
2,274 |
販売費、一般管理費 |
2,177 |
2,074 |
1,901 |
1,558 |
営業利益 |
938 |
1,249 |
1,196 |
715 |
営業外収益 |
279 |
744 |
1,168 |
256 |
営業外費用 |
172 |
77 |
62 |
187 |
経常利益 |
1,045 |
1,916 |
2,302 |
784 |
特別利益 |
288 |
597 |
3 |
73 |
特別損失 |
1,813 |
1,834 |
687 |
1,709 |
税引前当期純利益 |
478 |
679 |
1,618 |
-851 |
法人、住民、事業税 |
62 |
403 |
470 |
207 |
当期純利益 |
-540 |
276 |
1,148 |
-1,058 |
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