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<フォスター電機>(6794) |
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2割の減収、最終では欠損転落 |
2021年5月28日 |
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21年3月期は、売上高が対前期比で2割の減収となり、特別損失の計上もあって当期利益は欠損に転落した。
モバイル向けのヘッドセットの低迷が続き、フォスター電機としてはスマホ向けから車載向けに事業内容転換を進めて経営の立て直しを急ぐが、前期はこの自動車向けも新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた。また利益面では、売り上げの不振に加え、人員削減を進めたことや、生産拠点として活用しているミャンマーでの政変など地政学的なリスクも発生した。
21年3月期は、売上高が対前期比20.6%減の852億2,000万円にとどまり、経常利益は同91.6%減の2億1,900万円となった。これにさらに特別損失が加わったことで、最終では33億6,300万円の欠損転落となった。前年は15億6,500万円の黒字だった。
売り上げでは、ヘッドセットなどモバイルオーディオが42%減の215億円余にとどまったことが大きい。またスピーカも後半は挽回したが、自動車市場向けが前半にコロナの影響から低迷、通期では11%減567億円にとどまった。
利益面では、こうした売り上げの不振から、営業・経常段階で収支ギリギリにまで落ち込み、さらに特別損失28億7,100万円の発生が痛手となり、税金調整も発生したことで最終赤字に落ち込んだ。特別損失は、減損損失20億円弱、特別退職金5億2,200万円などが主な中身。
減損損失は、資産の見直しなどによるもので、なかでも2月に政変が発生したミャンマーにスピーカの生産子会社を抱えることから、この資産の見直しなどを進めた。また特別退職金は、特別早期退職優遇制度の実施などにより37人を削減したことなどによるもの。フォスター電機には海外生産委託先も含めるとグループ全体では1万8,000人以上の従業員がいるが、国内単体は490人で、人員削減は実際には国内単体社員が対象だった。
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