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<日本電産>(6594) 
工作機械で初の海外買収
2022年11月30日
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 イタリアの工作機械メーカー、PAMA(PAMA S.p.A.、本社アルト・アディジェ州ロヴェレート市)を買収する。11月30日付で正式契約した。日本電産は本業のモータ事業で国内外で積極買収策を展開しているが、工作機械事業での海外企業の買収は初めてとなる。

 工作機械事業は、日本電産が新たな柱事業として取り組んでおり、昨年2021年に参入したばかり。同年8月に三菱重工工作機械(現日本電産マシンツール)を買収して工作機械事業に参入、さらに今年2月にはOKK(現ニデックオーケーケー)の第三者割当増資も引き受け、子会社化するなど事業強化してきた。

 今回のPAMA買収により、海外展開を含めてもう一段ギアをあげる形となる。今後は国内グループ2社も含めた連携により、製品面に加え、販売、開発・製造などでも補完関係を構築していく考え。

 買収するイタリアのPAMAは、1926年設立の現地老舗メーカー。大形機、特に横中ぐり盤において、幅広い製品と高い技術力を持ち、欧州を中心に中国、米国、インドなどにも販売・サービス展開している。従業員は430人を抱え、21年12月期売上高は1億1,830万ユーロ(約172億円)。買収額は明らかにしていないが、150億円前後とみられている。

 日本電産が傘下に収めた日本電産マシンツールとニデックオーケーケーの2社とは、製品と販売の双方で補完関係が構築できるとみている。グループ国内2社は、歯車機械、大形機およびマシニングセンタなどが主力で、複合加工、5軸加工技術、大形機のなかでも横中ぐり盤などの拡充がかねて課題となっていた。また販売面でも、傘下の2社は国内市場向け販売が主力だったため、海外販売が手薄で、欧州および中国市場が主体のPAMAを買収することで工作機械における欧州・中国市場への本格参入も果たすことになる。

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