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<船井電機・ホールディングス>(非上場) |
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M&Aで事業展開へ |
2023年8月31日 |
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本 社 |
大阪府大東市中垣内7−7−1 |
T E L |
072−870−4303 |
資 本 金 |
1億円 |
代 表 者 |
上田 智一氏 |
業 種 |
AV機器開発・製造・販売 |
業 績 |
23年3月期売上高 579億5,800万円 |
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今年3月に持株会社制へ移行しており、傘下に主力事業会社の船井電機を保有する形になっている。経営の多角化を掲げていたなか、エレクトロニクス、美容・医療、リサイクル、車載、デバイスの5分野でM&Aを進めていく計画を示した。既に具体的に進展しているM&A案件もある。
船井電機・ホールディングスでは、異業種による事業会社を複数傘下に置いて展開する経営戦略を掲げ、船井電機に続く事業会社として、今年4月には美容業のミュゼプラチナム(東京都渋谷区)の全株式を取得した。買収後は、ミュゼプラチナムの美容機器を船井電機のフィリピン工場で内製化するなどシナジー効果の創出を進めている。
今後もM&A戦略を進めていく考えで、液晶テレビなどAV機器事業の依存度は次第に小さくなる見通し。M&Aにより今後目指す領域としては、既にあるエレクトロニクス事業、美容サロン運営や医療機器の美容・医療事業のほか、電池再利用などのリサイクル事業、車載モニターバックライトなどの車載関連製品、電子部品などのデバイス事業を掲げている。
船井電機は、1961年に設立され、出版会社である秀和システムによるTOBにより2021年8月に上場を廃止した。その後2023年3月に持株会社制度へ移行しており、現在は船井電機・ホールディングスが傘下に事業会社を抱える体制となっている。
持ち株会社制度に移行する前の船井電機としての最終年度となる23年3月期業績は、増収、黒字回復だった。営業利益、経常利益では依然欠損が続くが、特別損益の寄与により最終黒字を確保している。
前期の売上高は前年比0.3%増の579億5,800万円だった。営業利益は76億4,100万円の欠損(前年は83億8,700万円の欠損)、経常利益は89億9,300万円の欠損(同106億200万円の欠損)だったが、最終の当期純利益では、100億円超の特別損益の寄与により13億8,300万円の黒字を確保、前年の106億3,200万円の欠損から黒字回復となった。
◇比較損益計算書(単位:百万円)
科 目 |
21年3月期 |
22年3月期 |
23年3月期 |
売上高 |
71,144 |
57,768 |
57,958 |
売上原価 |
62,117 |
57,116 |
56,522 |
売上総利益 |
9,026 |
651 |
1,435 |
販売費、一般管理費 |
9,936 |
9,038 |
9,077 |
営業利益 |
-909 |
-8,387 |
-7,641 |
営業外収益 |
494 |
211 |
1,201 |
営業外費用 |
569 |
2,427 |
2,553 |
経常利益 |
-984 |
-10,602 |
-8,993 |
特別損益 |
-278 |
57 |
10,453 |
税引前当期純利益 |
-1,262 |
-10,545 |
1,459 |
法人、住民、事業税 |
7 |
8 |
17 |
法人税等調整額 |
61 |
78 |
59 |
当期純利益 |
-1,330 |
-10,632 |
1,383 |
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