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<シリコンウエハ販売額予測> |
悲観的と楽観的、2つのシナリオ |
2020年4月27日 |
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SEMI(本部米国カリフォルニア州ミルピタス)はシリコンウエハの20年の販売額予測を発表した。予測は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を悲観的に織り込んだものとなっているが、楽観的に推移する場合の見通しも別途示している。
過去の推移では、シリコンウエハ出荷面積は、今年に入り新型コロナウイルスの感染が蔓延したことで18年10月をピークに減少が続いている。19年の総出荷面積は前年比6.9%減だった。
今後の予測では、悲観的立場に立ったシナリオでは、20年の300ミリシリコンウエハ出荷面積は横ばい、またはわずかな減少となる見込みで、200ミリウエハについては前年比5%減、150ミリウエハについては13%減を予測した。いずれのサイズも減少基調となる。
新型コロナウイルスの影響によるリスク分散から、半導体メーカーは20年第2四半期の販売額への影響を和らげるため、シリコンウエハの発注を増やし、在庫確保を進めるとみられている。コロナウイルスの影響がどの程度続くかは流動的だが、感染拡大の収束が長引く場合は半導体需要が20年下半期に大きく落ち込むとみている。
このためシリコンウエハ出荷面積は、第2四半期までは増加し続けるものの、第3四半期に減少に転じるという推移を予測している。このため300ミリウエハにおいても後半の失速で通年では横ばいあるいは減少にとどまるという予測。
感染拡大前の従来予想では、在庫水準の正常化、メモリ市場の改善、データセンター市場、5G市場の成長への期待から、20年は拡大するという予測だった。
なお20年下半期のシリコンウエハ販売の減少により、SEMIでは21年の価格交渉にも影響する可能性を指摘している。
これら予測はコロナウイルスの感染拡大について悲観的は見通しを前提としている。一方SEMIでは、もうひとつの楽観的シナリオも示している。
楽観的シナリオでは、20年後半に業界の力強い回復が始まるケースも想定している。こうした楽観的見通しのケースでは、第2四半期の在庫増がシリコンウエハ出荷面積の増加につながり、留保需要が半導体業界の回復を後押し、20年年末まで上昇傾向が続くという可能性を指摘している。
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