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       コラム
   笑顔に隠れたしたたかさ
 ソニーグループが中国当局から100万元(約1,800万円)の罰金を命じられた。
 盧溝橋事件が起きた7月7日にソニーが新製品の発売を予告したことが国家の尊厳を傷つけたというのが理由である。
 盧溝橋事件が起きたのは1937年であり、80年以上前の出来事である。
 日本人の感覚だと言いがかりのような印象も受けてしまうが、中国当局だけでなく、中国ではネット上でもかなりの批判があったようで、日中関係の難しさを感じさせる。
 背景には長引く米中関係の悪化や、そのなかでの日本の立場の難しさなどもあるのかもしれない。
 外交問題は奥が深く、根も深い。
 と同時に、やはり中国という国と接する難しさも感じる。今や中国は経済大国であり、その自負も大きい。
 20年以上前になるが、仕事でかなり頻繁に中国と往来した。当時は日本人というだけで中国ではもてはやされ、中国には「日本に学ぶ」という姿勢があった。
 今思うと、あの笑顔の下にはしたたかな計算があったのだと思い知る。
2021年11月6日
   敗れる理由
 功罪半ばするが、YouTubeなどで多くの人の意見を気軽に聞けるのは面白い。これまではスポーツ中継でも特定の解説者の評論を耳にするだけだったが、最近は色々な分析を手軽に知ることができる。
 格下相手に敗戦で始まったサッカーワールドカップの初戦。スコアは0−1だが、キャプテンの吉田が試合後のインタビューで言っていたように、負けるべくして負けた試合だったように感じた。
 敗因として様々な声があるなかで、日本選手のコンディションが悪かったことや、逆にオマーンの準備が周到だったことを挙げている人が多かった。いずれも一理あるとおもうが、個人的には解説者の戸田和幸氏が指摘していたプレス戦術の不徹底(人につくのか、ゾーンで守るのか)が興味深かった。
 「専門家はそういうところを見るんだ」と感嘆した。「あ、持っていかれた」とか逆に「うまく奪ったな」とか単純に思っていたが、そういう簡単な話だけではないようだ。
 うまく運ばないことには理由があり、失敗した局面にはそれにつながる背景がやはりあるようだ。
 結果論なのかもしれない。反対意見もあるかもしれない。しかしいずれにしても多くの議論があることは大切だと思う。
 さて、菅首相が退任した。しかし退任に至った背景の政策的論争は乏しい。
 メディアも含めて、政策的論争よりも誰が次の首相になるかだけの話題に終始している気がしてならない。
 国会内の思惑はあっただろうが、結局は菅首相が国民の支持を得られなかったのが退任の背景であり、その敗因への議論こそ大切だと思うのだが・・。
2021年9月5日
   空蝉
 オリンピックが始まった。
 新型コロナウイルス感染拡大による延期、さらに再拡大のなかでの開催となった。
 直前には開会式スタッフの相次ぐ辞任、解任もあり、懸念されたが、開会式そのものはよかったと思う。
 開催の是非に疑義はあるが、スタッフの任にある人間は職務を全うしていると思う。
 しかしやはり、それでも違和感は残る。
 今回のオリンピック強行開催を見ていると、
 八木重吉の「虫」という詩の一節が浮かぶ。
 「虫が鳴いている 
  いま ないておかなければ
  もう駄目だというふうに鳴いている」
2021年7月24日
   祭りの後に何を想う
 東京オリンピック開幕まで1カ月を切った。なし崩しの感も否めないが、もう中止の選択肢はないのだろう。
 入国した外国の選手団に感染が確認されようとも、開幕時に東京の感染者数が再拡大していようとも(おそらくしているだろうが)、ここまで来たらもう東京オリンピックは強行されるのだろう。
 作家の平野啓一郎氏が「オリンピックはもう楽しめない」とコメントしていた。
 多少の温度差はあるのだろうが、多くの人が同様の感情は今は持っているに違いない。ソーシャルディスタンスといいながらも、世界中から人を集めるイベントを政府主導で行っていることの矛盾を考えない人はいないだろう。
 それでもメディアは連日オリンピックを報道するだろう。お祭り好きの日本人はどこまで無頓着でいられるのか。オリンピックの後、たいした経済的効果も得られず、感染だけが静かにひろがっていく東京で、我々は何を想うのだろうか。
2021年6月27日
   敗軍の兵、将を語る
 サッカーなどスポーツを見ていると、選手交代などが遅れて「後手に回っているな」「(采配が)チグハグだな」と感じることがたまにある。
 当然だが、だいたいそういうチームは負けてしまう。個々の試合だけでなく、チーム作りにおいても、指導者が全体を見て的確な判断を下さないと強靭な組織は作れない。
 首都圏にまた緊急事態宣言が出る。
 医療逼迫がまた言われているが、この1年は何だったのだろうか? どうして医療体制の整備は進まないのか?
 ほかにも疑問は少なくない。「go toキャンペーン」は必要だったのか? この状況でのオリンピックの開催には何の意味があるのか? ワクチンが既に国民に浸透している国もあるのに、日本では医療従事者でさえまだ接種がすんでいないのはなぜなのか?
 今さらだが指導者の能力は組織にとって重要だと痛感する。
2021年4月25日
   郡盲、象を撫でる
 ルネサスエレクトロニクスの半導体工場火災は「泣きっ面に蜂」と評される。
 半導体の不足から自動車メーカーが生産調整を余儀なくされるなか、さらに拍車をかけることになるとみられ、自動車メーカーだけでなく機器メーカーの部材調達者など関係者は戦々恐々としている。
 そもそも半導体不足は、新型コロナウイルスの感染拡大が発端だった。自動車メーカーなどの生産停止が相次ぎ、半導体メーカーがキャンセルを受けたことから生産計画を絞り込んだが、そこから中国市場の急回復やら5G投資の拡大などが一気に重なったことでギャップが生まれた。
 避けられない側面も無論あっただろうが、もう少し大局的な視点があれば影響を多少は軽減できたかもしれないとも思う。実際にトヨタ自動車などは戦略的に調達しているため比較的影響が少ない方だとも言われる。
 思えば、新型コロナウイルスも感染者が減っては緩みが出てリバウンドするという悪循環を繰り返している。
 コロナ対策も部品の調達も、目先の数字だけ気にして行動していると、後で痛い目に遭うということだろう。
 中期的な視野に立ち、全体像を見通すのはなかなか難しい。
2021年3月27日
   豊饒な死
 NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」が終わった。
 明智光秀というと、謀反を起こしてあえなく死んだ武将というイメージしかなかったが、ドラマを通じてその印象は大きく変わった。
 「本能寺の変」についても、色々な謀略説などがあることをドラマが始まってから知ったが、「麒麟がくる」ではまた独自の解釈をしていた。その解釈も従来の光秀像を変えるものだった。
 また織田信長の最期の言葉とされる「是非もなし(是非に及ばず)」についても、これまで信長の言葉としては似つかわしくないと個人的には違和感もあったのだが、その背景も少し理解できた気がした。
 解釈は様々だろうが、あの言葉の背景に達観と信頼関係のうえにしか成り立たない思いがあったとするならば、信長像も光秀像も大きく変わる。
 いずれにしても、予期せぬ死を前にして「是非もなし」と言えるのは豊饒な一生だったと思う。
2021年2月12日
   日はまた昇る
 2021年は年明け早々新型コロナウイルスの感染拡大が加速、首都圏は緊急事態宣言の再発令となった。
 専門家の意見は分かれるが、総じて収束にはまだまだ時間がかかるという見通しである。2月ピーク説を唱えている人もいて、まだまだ我慢の日々は続きそうだ。
 規制に対する飲食店や観光業者の悲鳴、オリンピックの問題、さまざまな困難があり、意見の違いから世の中がギスギスしている感は否めない。
 しかしいずれ日はまた昇る。
 1月1日は雲ひとつない青空が広がっていた。
2021年1月9日
 
 
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